2009年12月09日

今夜は眠れない(宮部みゆき)

konyahane.jpg 駄作と思う「夢にも思わない」の前作。思わず笑みがこぼれる表現はさすがだが、筋はまったくのC級

 いきなり5億円をもらった家庭の悲劇かと思えば、そうでもなくほろ苦い味が混じっている。ミックスジュースかな。だから、それぞれの味がわからない。駄作と言い切ってしまおう。
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2009年12月07日

6スティン(福井晴敏)

6stain.jpg stain って「しみ」のこと。六つの短編集だが、いずれも時間を忘れるほど入り込んでしまう傑作。どういうふうに落とすんだろう? ってな興味とリアリティあふれる描写に引っ張られる。長編しか読んでいない作者だが、短編もしっかりと、むしろすっきりと書ける。驚いた。

 架空の防衛庁情報局 DAIS の工作員たちが主人公。引退したおじさんの心意気が光る「いまできる最善のこと」、ばぁさんのすごさが天下一品の「畳算」、岬美由紀みたいな工作員「サクラ」、二部作の前編「媽媽」、後編「断ち切る」、亡国のイージスの如月登場!の「920を待ちながら」。どれもいい。

硬派だけれど暖かい
いい作品だ

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2009年12月01日

ヘーメラーの千里眼(松岡圭祐)

hemera.jpg 摩訶不思議な状況から始まるいつものパターンではなく、静かに始まる現実っぽいオープニング。派手さがないからちょっと期待できそう。しかし、その静かな調子は最後まで続く。ヒロイン岬の自衛官志望理由などを軸にラストはドッグファイトで終わる。

 どうも番外編っぽい位置づけだなぁ。ドッグファイトは映像なら理解できるんだろうけれど、言葉では理解しづらい。要するにがっかりの作品だった。

旧シリーズで残るのは「トランス オブ ウォー」「背徳のシンデレラ」となった。
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2009年11月27日

臨場(横山秀夫)

rinjo.jpg 主役の倉石がいい。

最高にいい


 彼の活躍を描く短編集だが総じて最高だ。

 ドアが重要なポイントとなる「赤い名刺」、イマイチわかりづらい「眼前の密室」、懲りすぎだが2話同時展開という「鉢植えの女」、個人的には横山作品中最高傑作だと思う「餞(はなむけ)」、サイコ系で好きにはなれない「声」、論理展開がDNAってユニークな&主役の心がのぞける「真夜中の調書」、これまた主役の人間味が出てくる「黒星」、キャップをかぶるラストが印象的な「十七年蝉」。

 ダークヒーローっぽい倉石だが、その人間味がなんとも言えない。このシリーズの続編あればうれしいな。なんかTVドラマもあるみたいだな。
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2009年11月26日

夢にも思わない(宮部みゆき)

yumenimo.jpg すでに購入していたがあらすじ読むと興味がなかったから捨て置いた作品だったのに、表紙が異なっていたから古本屋で買ってしまったという本。2冊もあるんだからということで読んでみた。

 筋はというか事件が売春でやはり面白くない。しかし、ヒロインのほんのわずかな自分だけ良ければいいってな悪をぶった切るエンディングが小気味よい。ま、再読するほどのものではないけれど。
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2009年11月24日

看守眼(横山秀夫)

kanshu.jpg 最近はまっている作者の短編集。

 表題作は大駄作っぽい感じで私にはぴんと来ない「看守眼」、こじつけの感が否めない「自伝」、これもまたできすぎの筋である「口癖」、味があると思うのだが、その味が明瞭に伝わらない微妙な(かといってラストの携帯切りがけっこう気に入っている)「午前五時の侵入者」、新聞社の雰囲気はこうなのかなぁとけっこう伝わるんだけれど、イマイチ落ちがわかりにくい「静かな家」、その仕事のイメージがわかりづらい「秘書課の男」となっている。

 男臭さが払拭されたきれいな感じがする作品集なんだが、これって少し私の好みとは違う。次に期待。
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2009年11月23日

千里眼とニュアージュ(松岡圭祐)

nyuaju.jpg 中間を少し飛ばして2分冊の書き下ろし文庫を手に取った。別シリーズ「蒼い瞳とニュアージュ」のヒロイン「一ノ瀬恵梨香」ってのが出てくる。キングコング対ゴジラの構図だな。よって上巻を読んだ段階で駄作の空気が・・・

 予想通り、いつもの伏線ときっちり決まる落ちがあるけれども、人物が平面で楽しくなかった。ダビデだけで嵯峨・蒲生という脇役が出てこないからかなぁ。

 ちなみに、ニュアージュってフランス語で雲だそうな。物語の中では星空(世の中)観賞の邪魔になる雲(親)ということらしい。いいね、この話。これで旧シリーズで残るのは「ヘーメラーの千里眼」「トランス オブ ウォー」「背徳のシンデレラ」となった。こうなりゃ意地だね。
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2009年11月18日

洗脳試験(松岡圭祐)

senno.jpg 結局、シリーズの中で飛ばしていた本作を読むことにし。ヒロイン岬の人間味がどれくらい出ているのかなという興味もある。しかし、ガッカリ

 これは駄作の部類に入る。ダークヒーローの死というイベントを作るための作品だったような・・・。ま、仕方ないか。

 これで旧シリーズで残るのは「ヘーメラーの千里眼」「トランス オブ ウォー」「千里眼とニュアージュ」「背徳のシンデレラ」の4作。
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2009年11月13日

我らが隣人の犯罪(宮部みゆき)

rinjin.jpg ラストのどんでん返しがきれいに決まる「我らが隣人の犯罪」、反則技すれすれの帰結「この子誰の子」、現実感が薄いものの最高に暖かい「サボテンの花」、あまりにすらすらと過ぎて平板に見える「祝・殺人」、反則といえばこれもそれに近い「気分は自殺志願」の合計5編。

 今日は風邪で寝込んでいるのだが、一気に読みきってしまった。いい作品だった。すべての謎が収斂していく様は小気味良い後味を残す。短編という限られたスペースの中では最高に密度が濃い作品集だろうと思う。うまいなこの作者。
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クライマーズ・ハイ(横山秀夫)

cmzhigh.jpg 警察舞台から新聞社舞台へ。これもすばらしい作品だ。警察舞台よりも臨場感がある(作者は記者だったらしいから当たり前かも)。

 日航機墜落を追う地元新聞社を主軸に、それぞれの登場人物がまさに今そこにいるかのごとくリアルに描かれている。作り物ではない本物の現実を見ているような錯覚すら覚える迫真の物語だ。

 すばらしい力を持つ作者なんだなぁと改めて感心した。もっと読んでみたいな。
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2009年11月10日

どんぐり民話館(星新一)

donguri.jpg 「トイレの中で読書をしよう」シリーズ。こどもの頃に星新一はコンプリートしたはずだが、本作は記憶が無い。深すぎて(懲りすぎて)わかりにくいお話もあるが、総じて快適なショート・ショートである。

 本作はショート・ショート 1,000作目らしい。すごいな、星新一。
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2009年11月09日

蒲生邸事件(宮部みゆき)

gamoutei.jpg 宮部作品でもっとも読んでみたかったのがこれ。とても楽しみにしていた作品だ。買ったのはカッパ・ノベルスで500頁だが、文庫でも700頁あるらしい。

とにかく美しい


 しかし、面白いかと聞かれると、長すぎることもあってイマイチ。期待が大きすぎたかなぁ。すばらしい物語なんだが、タイムパラドクス感が皆無に近いのがさびしい。作者はSF色を薄めるためか、意図してここを外したのだと思うけれど、私の好みではなかったな。

PS)
 なんとなく「ファイナル・カウントダウン」を思い出したなぁ。
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2009年11月06日

深追い(横山秀夫)

fukaoi.jpg 舞台は先とは別の警察署。ダイハードな男たちではなく、どっちかというと柔らかいポリスマンを描いている。いい味だけれど、のほうがいいな。

 決して作品が悪いというのではない。ただ、なんとなくすっきりとしない結末が多いような気がするんだよなぁ。

 作品は「深追い」「又聞き」「引継ぎ」「訳あり」「締め出し」「仕返し」「人ごと」
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2009年11月03日

第三の時効(横山秀夫)

dai3no.jpg 最近凝ってる横山作品。本作も 最高の出来 だ。

 「沈黙のアリバイ」「第三の時効」「囚人のジレンマ」「密室の抜け穴」「ペルソナの微笑」「モノクロームの反転」という短編集だが、いずれも力作ぞろい。電車乗り過ごしそうなほど、時を忘れて読んでしまう。気に入ったなぁ、どんでん返しの嵐!

 そもそも古本屋で買ったバラエティ文庫本が作者発見のきっかけ。そのときに印象に残った作品が「密室の抜け穴」だった。これがあるから古本あさりがやめられない。
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2009年10月31日

千里眼の死角(松岡圭祐)

sikaku_s.jpg より人間味あふれるようになったスーパーヒロイン岬、男らしくなって岬に恋われる嵯峨、ほとんど出番がない蒲生、ダークヒーロー・ダビデが、バイオコンピューターを操るメフィストと最終対決って筋。すべての謎が解けるって帯の文句もまんざらうそではない。

 孤独なヒロインを取り囲む脇役たちを描くラストがすばらしい。初期の作品と比較して、ヒロイン岬に人間味を与えラストでそれを描ききるという手法が成長しているように思う。

 それにしても格闘技に戦闘機にと、やっぱりヒロインはサイボーグ級だなぁ。ま、それも松岡ワールドか。

 スーパーヒロインが強調された旧シリーズで残るのは「洗脳試験」「ヘーメラーの千里眼」「トランス オブ ウォー」「千里眼とニュアージュ」「背徳のシンデレラ」となった。

次何読もうかな

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2009年10月28日

シビュラの目(フィリップ・K・ディック)

sibyu.jpg ディック作品集全6篇。ほぼ1年ぶりのディックでとても楽しみ。短編集のようでそれぞれが同じ世界同じ登場人物という不思議な物語だ。ディック節はあまり見られず、がっかりのような新鮮なような、複雑な感想だ。

 戦争開始プログラムを起動するコンピュータを壊れたと判定し解体すると・・・とか、なかなか一般受けしそうな物語もあるし、作者の私小説風の未来を見る表題作などもあるが、総じて佳作レベルかな。
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2009年10月22日

千里眼 岬美由紀(松岡圭祐)

misakimiyuki.jpg これは よかった。過去最高と言える。ハードカバー版「千里眼の瞳」に大幅加筆した作品らしい。加筆した部分は謎の黒子と戦闘シーンらしいのでそれはイマイチだと思うが、ストーリーほかが素晴らしい。

 北朝鮮による拉致、アラブによるアメリカ同時テロをストーリーに盛り込んでいるんだが、そこが好きというわけではない。

人間らしさが出てきたことに尽きる

 ヒーロー嵯峨はカウンセラーとしてのサイドストーリーを十分こなしている。脇役蒲生刑事もまぁまぁいい味出している(少し単調にすぎるが)。人物の描きこみがイマイチに思える千里眼シリーズにも幅が出てきた感じがある。

 さて、ヒロイン岬はというと、酔うし、ミスするし、自暴自棄にもなるしってことで人間味あふれている。スーパーヒロインではなくなってきているところがとても読みやすい。
(もっともところどころではスーパーヒロインぶりを発揮してしまうのだが・・・)

 ストーリーも、北朝鮮拉致かと思うと単なる異常者の事件だったり、北朝鮮スパイが悪役かと思えばそうではなく、むしろ岬クローンみたいな役回りがあって読み応えがあった。

 松岡作品では初めてよかったと思える作品だった。未読の「千里眼 洗脳試験」や最近の作品も読みたくなったな。

ラストの小さな世界が良かったなぁ
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2009年10月21日

千里眼 メフィストの逆襲(松岡圭祐)

mefist.jpg 懲りずに読破。多くの人が書き直し版の角川版を進めるんだが、作者自ら書き直したってんだからオリジナルを読みたいよね。

 で、今回はヒロイン岬はさほど劇的には描かれていない。筋はある程度読めるが、なかなかスリリングな展開だ。コアなファンは別にして、これまでの小学館版を読んでいる人たちは岬の激変に戸惑うかもしれない(もちろん私はこっちのほうが人間味があって心地よい)。

 どう収束すっるのかって興味を持ったのは、千里眼シリーズで本作が初めてだ。後編がとても楽しみだ。
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2009年10月16日

千里眼 運命の暗示(松岡圭祐)

unmei.jpg 後篇は岬を助ける嵯峨かとおもいきや、岬は相変わらずスーパーヒロイン振りを発揮する。

 私の仮説は「作者が架空の岬に入れ込みすぎではないか」というもの。作中多重人格の仮想人格をほれ込んでしまうヒーロー嵯峨が描かれるが、まさに嵯峨は作者そのもの。そしてヒロイン岬は作者の願望が描く仮想人格ではないか。

 こんな仮説を感じながらの読書は楽しくないかもしれない。しかし、あまりに独りよがりな作品を読むとこう感じざるを得ない。

 この意味の興味でぜひともシリーズを読みたくなった。作者を知りたいからだ。
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2009年10月14日

千里眼 ミドリの猿(松岡圭祐)

midorisaru.jpg 文庫とハードカバー二つを購入(最初の写真は文庫)。しかし中身は同じだった。sigh

 のっけからヒロイン岬が自慢のヘリで飛びまくる。面白くない。ヒーロー嵯峨もだらしなく登場する。ふたりの主人公の出会いから物語は佳境に入る。

本作は前篇で、岬活躍嵯峨ぼろぼろ篇だ。後篇は逆(と思う)。

midorisaru.jpg とはいえ、アクロバティックな展開は少し食傷気味。現実有利度合いがひどすぎる。

 要するに ゴジラ対ガメラ の構図だ。

 金に困ったわけではないだろうが、プロットが単純で面白くない。酷評するに値する作品だと思うが、それなりに読み進めることが出来るのは読者が年を取ったからか・・・。

 しかし、作者に対して思うことがある。これは後述。
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2009年09月25日

返事はいらない(宮部みゆき)

henjiira.jpg 短編6篇。銀行CDトリックの「返事はいらない」、オチは単純だが筋が素敵な「ドルネシアにようこそ」、突飛過ぎてイマイチな「言わずにおいて」、おじぃさんの遺品である盗聴器の設置動機が最高な「聞こえていますか」、都会の孤独を感じる「裏切らないで」、指輪が語る歴史がオチになる「私はついてない」。

 「聞こえていますか」が最高だった。盗聴器をなんのために使うのか。その理由がすばらしく、切ない。ミステリーという枠を超えてすばらしい短編になっている。いいなこれ。

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2009年09月17日

動機(横山秀夫)

douki.jpg
すばらしい!

 警察官、元服役囚、記者、裁判官と登場人物も背景もばらばらだが、どれもいい。悪人が出てこない。善と悪の境目がない。非現実の浮遊感もない。

 警察手帳盗難の理由がほっとする「動機」、被害者と加害者の逆転が強烈な「逆転の夏」、イマイチの感がある「ネタ元」、あり得ない設定ながらも抜群のエンディングを誇る「密室の人」の全4篇。古本シリーズはこれで終わりだが、作者の新刊も読んでみたいな。
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2009年09月16日

陰の季節(横山秀夫)

kagenokisetu.jpg 先の古本屋シリーズで発見した半落ちの作家。最初の作品なのかな?

 「陰の季節」「地の声」「黒い線」「鞄」の全4篇で、いずれも警察を舞台とした異色の作品。警察ってそんなところなの?って驚くこと請け合い。

 トリックというかミステリー度はあまり高いとは思わないが、上手に短編を纏め上げており好感が持てる。いい作家だな。次の作品も楽しみだ。
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2009年09月15日

半落ち(横山秀夫)

nakaoti.jpg このミステリーがすごい!2003年版1位だというのでハードカバーで購入。先の古本屋シリーズでの注目作家。

よかった!

 筋は中盤で読める。あからさまな伏線だから。でも、そこにいたるまでのつくり込みがすばらしい。またエンディングもすばらしい。夕食後就寝までに一気に読みきってしまった(私にとっては)稀有な作品。

 妻殺し。そしてその犯人である警察官が生きる理由とは・・・。ミステリーを超えたいい作品だ。
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2009年09月13日

事件を追いかけろ〜サプライズの花束編(日本推理作家協会編)

jikenwo.jpg 古本屋シリーズ。立ち向かう者(東直己)、蚊取湖殺人事件(泡坂妻夫)、口座相違(池井戸潤)、バンク(伊坂幸太郎)、ジョーカーとレスラー(大沢在昌)、天使の歌声(北川歩実)、偽りの季節(五條瑛)、死人の逆恨み(笹本稜平)、名誉キャディー(佐野洋)、雪模様(永井するみ)、リメーク(夏樹静子)、拾ったあとで(新津きよみ)、花をちぎれない程…(光原百合)、密室の抜け穴(横山秀夫)と盛りだくさん(分厚く重い!)

 今回はぱっとした作品が少ない気がする。アイデアはいいかもしれないけれど展開とラストがイマイチかな。収穫は最後の「横山秀夫」って作家が面白そうだと思ったことかな。
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2009年09月11日

犯行現場にもう一度(日本推理作家協会編)

nkoug.jpg 十人の作家による十本の短編。

 地を這う虫(高村薫)、不法在留(中嶋博行)、夜の二乗(連城三紀彦)、獣の家(小池真理子)、崩れる(貫井徳郎)、水難の夜(歌野晶午)、疑いの車中(日下圭介)、ガラスの麒麟(加納朋子)、生きた証拠(藤田宜永)、尽くす女(夏樹静子)の10作品。

 特段目だった作品は無かったがトリックの意味では「尽くす女」、ストーリー性では「生きた証拠」かな。後者は二段構えのエンディングが小気味よい
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2009年09月10日

淋しい狩人(宮部みゆき)

sabisiika.jpg 今度は本をきっかけとした連続短編集。今回も連作となっている。

 「うそつき喇叭」は児童虐待が実は担任教師だったという筋だが、これがタイトルの童話を軸に描かれている。この童話がよく出来ている。宮部みゆきの創作らしいが、この物語が非常によく出来ている。これだけで価値ある作品だ。

 続いて「歪んだ鏡」には山本周五郎の赤ひげ診療譚という本が出てくる。これも面白いが、これは実在するようだ。

 どっちにしても細部まで描かずいずれも大人の感性に任せたエンディングが示されており、安心して読める作品だ。
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2009年09月07日

MAGICIAN(松岡圭祐)

magician.jpg 後味が悪い。登場人物がとても平面的であり、マジックを使ったトリックだけが売りの駄作に感じる。

 なぜこうも酷評するのかというと、ヒロインが天才詐欺師の娘であり、実父に殺害されようとするというどんでん返しがあまりに無機質だからだろう。コンピュータ・ウィルスにしてもまったく現実味がない。

このシリーズは嫌いだな

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2009年09月06日

後催眠(松岡圭祐)

gosaimin[.jpg きれいな、とてもきれいなミステリー。比較的短い作品だが、「催眠」「千里眼」よりもはるかによかった。

 いきなり始まる非日常的事件から「催眠」のヒーロー嵯峨が謎を解いていくんだが、彼すらも脇役となるほどテーマそのものが美しい

 アクションバリバリの千里眼シリーズよりもこっちのほうが好みだな。
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2009年09月02日

千里眼(松岡圭祐)

senrifgan.jpg スーパーヒロイン大活躍のとっても楽しいお話。

 どんでん返しも二重三重とあるし、最後まで飽きさせない展開は一級のエンターテイメントだろう。元自衛官の小柄でかわいいヒロインが、武道も出来て戦闘機を乗りこなして3機を打ち落とすなんて展開に我慢できればワクワクだろう。

 映画化を念頭に置いた作品らしいから派手なんだろうけれど、もう少し現実に近いほうが私には好みかな。
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