2010年07月09日

オーデュボンの祈り(伊坂幸太郎)

odpn.jpg
がっかり

 100年以上も外界と閉ざされた島にいる未来を話す案山子・・・。堪忍してほしい。確かに軽快は会話や緻密なプロットは健在だが、やっぱり面白くなかった。このデビュー作で作者の才能を見出した解説者ほかに感動する。
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2010年07月02日

C-blossom(福井晴敏)

cblosm.jpg
マンガ である

 驚いた。少女マンガチックな絵だった。主人公は如月行。ライバルとの戦いと友情を描いた感じだが、さすがにいい筋だ。でもマンガだとイマイチだなぁ。あっという間に読破。
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陽気なギャングの日常と襲撃(井坂幸太郎)

isaka_gang.jpg 楽しくて続編も一気に読破。ギャング4名+その妻という5人の男女が生き生きと描かれる。それぞれに個性があり、非常に魅力的だ。誰が主人公かというよりも、みんなが群れで主人公の感じ。

 映画化するなら、先のフラワーズみたいに、それぞれにスーパー俳優を持ってこないとこの感じが出せないだろう。

 ばらばらに見える事件が収れんしていくさまは圧巻かつ小気味よい。このシリーズ続けてほしいなぁ。とにかく楽しいから。


 きっと違うだろうと思うけれど、これってゴレンジャー系の乗りだと思う。女性が2人で男性3人。一応リーダー格はいるけれど、みんな主役。作者は絶対にゴレンジャー系をイメージしていると思うけれどなぁ。
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2010年07月01日

終末のフール(伊坂幸太郎)

shuumatufuru.jpg 再び井坂作品。

 地球滅亡を3年後に控えたとあるマンションの住民たちのエピソード集。こう書くとそっけないが、それぞれのショート・ストーリーが暖かく日常的で、飛び上がるほど奇抜な地球滅亡と言う背景とのコントラストが最高。

 どんな環境でも人は生きようとするものだというのがテーマっぽい。まさにそれこそ人類の強さだよな。
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陽気なギャングが地球を回す(伊坂幸太郎)

isaka_gang.jpg 「陽気なギャングが地球を回す」「陽気なギャングの日常と襲撃」とセットで購入。緻密な計算と軽快な会話という井坂作品の特徴がはっきりと出ていて面白い。感動も何もない。ただ楽しいやつら(ギャングたち)を眺めているだけなんだが、読めば読むほど彼らに感情移入してしまうのが不思議だ。

 ギャングたちは、ちょっとした超能力を持っており、それが現実感を薄めているんだが、同時に多少の論理矛盾も隠してしまう効果がある。

 この作品(に限らないかもしれないが)を読んで「そんなこたぁ、ないだろぉ」と思う読者はほとんどいないはず。その世界にはまって読むものだと思う。これ井坂作品全体がそうかな。

とにかく楽しかった
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第九の日(瀬名秀明)

dai9sena.jpg 「メンツェルのチェスプレイヤー」「モノー博士の島」「第九の日」「決闘」の4編。いつものとおりよかった。やっぱり私は彼のファンかもしれない。本作も完成度は低いと思う。しかし、いいんだよなぁ。

 これは「デカルトの密室」の続編らしいので、ぜひともそっちも読みたいと思う。

 人口庭園に植えられた本物の花、自然庭園に備え付けられている造花。なんか、どっちがどっちかわからないような、そんな感じがする作品だった。とても満足。彼は新時代のアシモフだね。
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容疑者Xの献身(東野圭吾)

yougishax.jpg 映画も話題(だった)作品だ。一気読みできそうだったので、先に本から読むことにした。筆者の作品は二年ぶり二度目だが、今回もすばらしいという感想はなかった。

 確かに非常に凝った作りなんだが、人間の描写が薄っぺらい気がして乗り切れない。伏線が露骨だっただけに筋(トリック)があらかじめ読めてしまったこともあるだろうが、ラストの数ページで期待したどんでん返しもなく平坦に終わった感じ。なぜこれがこのミス一位だったのか少し理解に苦しむなぁ。
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2010年06月24日

スナーク狩り(宮部みゆき)

snak.jpg
面白かった

 久しぶりに一気に読んだ。登場人物は少ないし、パンパン画面が切り替わり、テンポは非常に速い。登場人物はそれぞれの役割をこなしながら、一気にラストまで駆け抜ける。

 人間ドラマ的とか社会問題的な部分はないけれど、ふつうのミステリーっていうかサスペンスとしてA級のできだな。
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2010年06月17日

アヒルと鴨のコインロッカー(伊坂幸太郎)

ahiru.jpg たまたまテレビで映画をやっていたので録画した。だから手元にあった本も一気に読んだ。本を読んでから映画を見るというパターンが定着しつつある。

 さて、筋は相変わらずゆるゆるである。しかし、なんというか独特の美しさがある。残念ながら、この美しさは映画では表現されていない。

 本では、読者が勝手に思い込んでいるという状況が作れるが、映画ではそれが出来ない。偽の映像で観客をだます必要が出てくる。後で「ずるい!」という苦情が出そうな前半部分の偽映像は、本を読んでいるとすんなりと受け入れられるものの、少しいやな感じ。

 それでも、映画単独でも鑑賞に堪えるところは、本を読んでいるからなのか映画がよくできているからなのか・・・。もっともストーリー・テラーの主人公はそれなりにはまっているのだが、麗子さんはぜんぜん美人に見えないから困るんだが。

 どっちにしても井坂ワールドは楽しい。ヴォガネットに似ているという思いがどんどん広がっていくなぁ。

《追記》

 本と映画の違い。それは、柴犬に生まれ変わったヒロインがいいか、黒柴に生まれ変わった外人がいいかに尽きる気がする。神様をコインロッカーに閉じ込めるのが主人公なのか外人なのかよりも大きな違いのような気がする。忘れないうちに記しておこう。
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2010年06月11日

鳩笛草(宮部みゆき)

hatobue.jpg 「燔祭」「朽ちていくまで」「鳩笛草」の超能力者もの3作品。

 超能力を仮説とした作品は作者の大きな特徴であり武器であると私は思う。ありえない設定を超能力に凝縮して語る。この手法が好きだ。SFの原点じゃないかな。

 私が好きな「クロスファイア」もヒロインは第一話で登場する。そして自分の過去と能力を知る第二話、超能力を失っていくヒロインを描く表題作第三話へと続くが、あっという間だった。

きれいに完結するわけではなく練習作の感じではあるが、
それなりの味がありよかった

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2010年06月08日

名もなき毒(宮部みゆき)

namonaki.jpg 新書版を買った。3冊600円だったから・・・。

 読みたかった作品だから楽しみだった。そして期待を裏切らずに満足なんだが、社会の毒を食らって眠っていく私立探偵はまだしも、たぶん毒の象徴だろうと推察される、性善説を全否定するような完全悪人ストーカーのアルバイト女性が、なぜ物語のメインストリームにいるのかがよくわからない。ある意味ミステリーとしては、B級かもしれない。

 そもそも「誰か」の主人公が再登場する「柳の下のドジョー」である。作者はこの巨大コンツェルン婿様のキャラが好きなのかな。そしてドジョー汚染が消化不良に織り込まれて、ストーカーが出てきて、テーマの毒の話が進むという感じ。

ちょっと消化不良かなぁ

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2010年06月04日

四日間の奇蹟(浅倉卓弥)

4miracle.jpg 「いま、会いにゆきます」の前ならいい作品だったと思う。しかし、運悪く二番煎じの感はぬぐえない。ヒロイン真理子を殺さないでくれたら展開も変わったろうが・・・。

 とてもだらだらした前半からヘリコプター墜落で一気にテンポが変わる。ここはすばらしい。しかし、しかし、二番煎じに見えてしまう。

残念

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2010年05月29日

重力ピエロ(伊坂幸太郎)

G_piero.jpg フィッシュストーリーが気に入って連続読書。

すばらしい!

 久しぶりにすごい作家を見つけて感動。

 ミステリーとしての出来はよくない。筋もよくないし、題材もよくない。しかし、遺伝子レベルの緻密さと壊れそうな繊細さとはにかんだユーモアが会話中心の踊るテンポに織り交ぜられて、文章をモーツァルトにしている。

 映画ではこの魅力は出せないだろうなぁ(怖いもの見たさで見てみようかな?)。いやぁ、よかった。

追記)
 「虹は農民たちの凱旋門」という文章がある。高校のころかなぁ習ったのは。いたく感動した覚えがある。この手の短い文章をなんというんだったか思い出せない。俳句じゃないし(原文は英語だしね)、詩でもない。比喩の技法なんだろうが、伊坂幸太郎の作品を呼んでいるとふと思った。

中学入試に出るわけが、よ〜くわかった!
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2010年05月27日

東京下町殺人暮色(宮部みゆき)

tokyositm.jpg あまり期待しないで購入。光文社文庫だからなぁ。

 しかし、その予想はいいほうに裏切られた感じだ。なかなか面白い。こどもが主役っぽい筋なんだが、そこに作者独特の再度ストーリーが絡んでくる。単純な犯罪なんだが、事件を取り巻く関係者のドラマがむしろテーマなんだろうと思う。

 傑作とはいえないまでも秀作であることは事実。なかなかいい感じだった。期待が少なかっただけによかった。満足だ。
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2010年05月26日

フィッシュストーリー(伊坂幸太郎)

fishstory.jpg 短編集であることとSFっぽい帯につられて購入。中学入試によく出てくる作者映画もあるらしい。

 「動物園のエンジン」「サクリファイス」の2作は、柔らかで緩やかな雰囲気がとてもよいものの、普通の作品と読める。表題作「フィッシュストーリー」も風が吹けば桶屋が儲かる的な牧歌的な物語。

 いいなぁと思ったのは「ポテチ」。空き巣の主人公がとてもかわいいタイトル「ポテチ」の伏線も抜群によい

 キリンに乗って助けに行くなんてくだりは5年前に読んだ「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを(カート・ヴォネガットJr.)」を思い出した。(小説では)ありふれた取り違えのシチュエーションながら、とてもよい作品だった。

いい作家だ

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2010年05月25日

ダ・ヴィンチ・コード(ダン・ブラウン)

dabinti.jpg 速い! 展開が速いから、ヒロイン・ソフィがスーパーレディすぎるきらいはあるものの、矛盾に悩むまもなくどんどん引き込まれる。いい作品だ。

 帯には映画の案内があった(まだ見ていない)。ソフィ役がイメージとは違うので残念だが、美術館を舞台とした映像がとても楽しみなのでぜひとも映画を見よう!

 映画で「天使と悪魔」が最新作だが、本としてはこちらが先らしい。映画だけでも見ようかな。
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2010年05月22日

告白(湊かなえ)

kokuhaku.jpg 映画がはじまるので、早めに読んでおこうと思って古本屋で買った(別に新品でもよかったんだが)。ダ・ビンチ・コードの本と映画を後回しにして一気読みしようという魂胆。

 登場人物も舞台も少なく、独白のタッチで書かれるから一気読みしやすい。非現実的でありながらいったいどうなるんだろうというワクワク感は最後まで継続する。興味は「復讐」にあるんだが、そこへの乗せ方がうまく約300ページが一気だ。

 味は「模倣犯」に似ている。しかし、犯人が13歳だけに暗い。映画ではもっと明るいだろうが、とにかく暗い。異様に明るい(派手な)エンディングだけが少し不釣合いに思った佳作だ。
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2010年05月19日

犯人に告ぐ(雫井脩介)

hannninnnitugu.jpg 先に映画(CSの録画)を半分だけ見て、その後で本に切り替えたんだが、俳優さんがほんのイメージとあっているので驚いた(先に自身の脳に刷り込まれていたからかもしれないが)。

 作品そのものはさすがにすばらしいのだが、3/4以降のエンディングはあまりにあっけない。真実味があるまとめ方ではあるんだが、あまりに・・・。多少好みが分かれる作品のように思う。私はというと、どちらかというと面白かったけれどスッキリした読後感はなかったな。
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2010年05月14日

神々の指紋(グラハム・ハンコック)

kamigami.jpg 帯にだまされた。廃棄。

 ドキュメンタリータッチはいいんだが、読んでいて飽きる。時間がもったいないので廃棄することとした。映画「2012」なんかで人類滅亡とかが話題になるけれど、はるか昔にも一度人類は滅亡しているみたいな話だね。さて、次はなににしようかな。
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Twelve Y.O.(福井晴敏)

12yo.jpg 3年前(2007.5.8)に「川の深さは」で初めて福井作品にふれたのだが、その新鮮な感動が再び味わえた。いつもの感じ。中年オヤジと若い戦士のペアが、超大国相手に・・・。今回は敵もしくは味方側に美人戦士も登場。岬美由紀主役の千里眼シリーズよりもハードな感じがいい(あちらはあまりにヒロインの能力が飛び抜けているから・・・)。

 前作では脇役の描写がイマイチだったと感じたが、本作はそれもきっちりと書き込んでくれている。巻末の解説では、前作よりも劣るようなことがかかれているが、感性の違いだろう。甲乙つけ難いが、私はこっちのほうがいいように思う。

 作者は最近この手のシリーズを書いていないようだが、飽きずに書いてほしいなぁと思う。今回も満足。次は大好きなSFにしよう(目が疲れるからハードカバーにしようっと)。

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2010年05月06日

ひとりっ子(グレッグ・イーガン)

hitorikko.jpg 期待したんだけれど、こっちも ハズレ

 脳をコントロールするナノマシンが登場するシリーズは彼独特のパターンだが、イマイチひねりがなく当たり前の結論。自分の脳は「ブートストラップ」であり、すぐに人工知能に「スイッチする」なんてあたりは、近いうちに起こりそうで面白かったけれど。

 最近ハードSF離れっぽいなぁ。これ読者側の問題かもね。もうちょっと時間をあけて読んでみようっと。
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2010年05月05日

楽園(宮部みゆき)

rakuen.jpg とても久しぶりの読書。古本屋ファンの私にとっては100円均一ではない宮部みゆきの新作だ。模倣犯とのつながりがあるらしい。期待した。

 結論から言って「がっかり」した。なぜ模倣犯の背景を再び踏むのか、なぜそのときの主役を再登場させるのかが見えない。犯罪ではなく死者へのレクイエムという見方もできるが、その色は薄く感じる。スムーズな筆運びは模倣犯よりも読みやすくテンポがいいが、パズルのピースを当てはめていく過程が雑な気がする。

 上巻読後段階では、まだピースが机に置かれた状態だ。下巻から一気にそれをあてはめていくのだが、ピタリとはまる爽快さがない。

 決して超能力者が登場するからではない。そんな筋書きは別に気にならない(何度もその手の作品読んでいるし・・・)。簡単に言えば「あっと驚くどんでん返し」ってのがない。淡々と進み、唐突でないにせよあっさりと終わる。こんな感じ。読者側の問題もあるんだろうが、期待したほどではなかったということか。残念。
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2010年02月17日

ロシュワールド(ロバート・L・フォワード)

roshu.jpg 「竜の卵」がとても印象的だった著者の作品として私が久しぶりに読んだのが本作。その続編「スタークエイク」とともに、読みたかった本の一つに挙げていた作品だ。それだけに大期待!

 片道切符となる異星への調査隊。女性司令官を中心とするオープニングのメンバー集めシーンからワクワクする。ここって映画にしたらいいだろうな。しかし、わずか500ページでこれだけのメンバーを描ききることができるのか?

 感動した。「え?これで終わり」ってなエンディングだが、その後の解説がすばらしい。最初に出さないところが博士らしいな。

 奇跡的な物理法則に支配されるロシュワールド。そこでの異星人とのファースト・コンタクト。なによりも自明の片道切符の調査隊の明るい雰囲気。続編があってもおかしくないストーリーだ。

 地球に報告が届くまで6年(だったと思う)。ラストはその報告で終わる。科学者冥利に尽きるラストだな。家族を捨てて宇宙に出れるかと聞かれれば、今はノーだろう。でも、チャンスがあればきっとイエスだろうな。
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2010年01月28日

ダーク・シーカー(K・W・ジーター)

darkseek.jpg ブレードランナーの続編で有名なジーターの作品。ディック後継者といわれるだけあって、味付けはそっくりだ。細かい部分は破綻ってゆーか、さっぱりわけが分からん。

 本作は精神共有ドラッグと現実世界との狭間でゆれる主人公の物語。日本語にすると文体がなかなか慣れないが、だんだんと引き込まれていく。エンディングはきれいなんだが、やはりコアなファンじゃないと読み続けにくいなぁ。
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2010年01月20日

千里眼 The Start(松岡圭祐)

senrigan_strt.jpg 初めての角川文庫。最初のほうで「目玉がどっちを向いているかで心理がわかるなんて嘘!」と切り込んでくるので、とても好感が持てる。小学館版はこの技術が中核をなしていたからね。でも、結果は表情筋の瞬間変化を抜群の動体視力で読み取るという技に変化しただけだった。

 本策は特にエピソード・ゼロ的な位置づけの作品だから、ダイナミックさはない。予告編の感じかな。もちろん作品としての魅力はあるんだけれど、千里眼シリーズにしては約280ページと短いこともあって、それなりの作品となっている。

 旧シリーズで残る「トランス オブ ウォー」「背徳のシンデレラ」も読みきってしまおうかなぁ。
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2010年01月19日

顔(横山秀夫)

face.jpg 婦警さんが主役の短編集。それはそれでそれぞれの作品が面白いのだが、イマイチ乗り切れない。

 スピンオフ作品というのが世の中にあるけれど、そんな感じの作品だ。仲間ユキエさんが演じてテレビドラマになったらしいが、そんな感じの短編集だな。
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2010年01月08日

いま、そこにある危機(トム・クランシー)

imasoko.jpg 途中まで読んで年末モードに入って・・・。

 要するにギブアップ。なんでやろ。けっこうメジャーな話なのに・・・。
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2009年12月12日

真相(横山秀夫)

sinsou.jpg 頓死した息子の犯人が捕まるがそこで明かされる息子の真実の姿、そして芋づるで知らされる悲壮な事実を描く「真相」、勧善懲悪、輪廻って感じの「18番ホール」は少し主人公に同情してしまう、リストラの哀れさが前面にどんどん出てくる「不眠」、ちょっとすっきりしないけれど、あっと驚く「花輪の海」、最初からけっこう筋が読める「他人の家」。

 いろんな主人公がいろんな真相を知るってオムニバス。緊迫感はあまりなく、軽快なオチって感じであるが、やはり横山作品だと納得できる佳作だと思う。
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2009年12月11日

ルパンの消息(横山秀夫)

lupsho.jpg 幕の内弁当。これまで読んだ横山作品のエッセンスが詰まっている。順序は逆なんだが、非常に緻密な作品。

 この作品の話しすぎの部分をつめて短編にしたら現在の横山作品になる。話しすぎというと聞こえが悪いが、とにかくすべてがきちっと収まる立て付けのよい家具のイメージ。

 デビュー作にして最高傑作と呼んでもいいだろう。あまりに数学的に過ぎるきらいはあるものの、横山作品の原点と呼ぶにふさわしい最高な作品だ。よかった。

 確かに設定には無理がある。非現実的だ。しかし、それを凌駕する登場人物の描きがある。今そこにいるような、そんな生き生きした人物。ほめすぎだが、すばらしい。
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2009年12月10日

影踏み(横山秀夫)

kagefumi.jpg 主人公は泥棒。しかも多重人格である。宮部みゆき作品のようだ。作者の新しい取り組みかな。連作であるという点も宮部作品に似ている。

 中身はハードボイルド。なかなかオチもよい。しかし、期待する横山作品ではないな。主人公は渋くクールなんだが、やはり味付けが少し違う。いい作品だが、好みかと聞かれると少しずれる微妙な作品。
posted by いなえしむろ at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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