2006年02月28日

電子辞書購入

長女のおもちゃ

densijisho.jpg ゲットした。

 約7千円。長女の練習用だ。これからは、こういうのが主流になるんだろうな。

 そのうちに携帯電話にすべてが凝縮されるような気がする。

densijisho1.jpg 性能は不明だが、単4で動作するのは心強い。

 ま、最初の一台は次に何を買うべきか判断するためのものだから、いろいろとさわってごらん。

 でも、あさって到着では期末試験に間に合わないなぁ。

 これよりも封印していたポータブルMDプレーヤーを使うんだろうなぁ。
posted by いなえしむろ at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 書斎の文房具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ゴッド・クローン 〜 イエスの遺伝子

イエス復活計画

REVELATION.jpg 原題は Revelation全米で上映禁止らしい。

 ただその興味だけで鑑賞してみたのだが、内容はさほど刺激的ではない

 なぜこの映画はだめなんだろう? 教会を侮辱するからなんだろうな。その辺、日本人は理解しにくいね。

 邦題も悪いなぁ・・・。

 2000年前のイエスの遺伝子を探してクローニングする。それがどれほど政治的に大事なのか不明だが、これが国を挙げての秘密作戦になっている。結果は成功し、イエスの遺伝子を持つクローン赤ちゃんが誕生する。

REV.jpg 同じ頃、イエスの直系を父(こいつが主人公)に、マリアの直系を母(こいつがヒロイン)に持つ自然出産赤ちゃんが誕生する。

 それで物語は終わるのだが、前半の謎解きもイマイチだし、結末もたいした内容ではないような気がするなぁ。SF色もないし、唐突だし、くだらないお話だ。

yes_idensi.jpg 思い出したのが「イエスの遺伝子(マイクル・コーディ)」という本。

 パラサイト・イブ瀬名秀明氏絶賛というから私と好みは同じかな。

 もっとも私自身が「イエスの遺伝子」を読んだのは「パラサイト・イブ」よりもずっと前であり、そのころ瀬名氏のことは知らなかったのだが・・・。

 「イエスの遺伝子」のお話は途中を別にして、ラストがすっきり気持ちよかったのを覚えている。この結末はマイクル・クライトンのスフィアのようにポンと能力を忘れるのではなく、選ばれた科学者たちが強力な治癒能力を持つイエスの遺伝子を自身に引き継ぐというものだった。

 作者のマイクル・コーディーは「マイクル・クライトンの再来」といわれているらしいのだが、この著作(デビュー作だったと思う)以外はあまり目立たない気がする(私が知らないだけかも)。でも、ラストの心地よさはコーディーが一枚上手だと思う。

 結局、この映画は「イエスの遺伝子」というまったく関係ない書籍を思い出させる効果しかなかったということか。
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2006年02月27日

アイガー北壁・気象遭難(新田次郎)

山三昧の短編集

aiga.jpg タイトルが安直だが、タイトル作を含む山小説が14編。

 日本の山モノから、今回はヨーロッパの山モノが含まれているのが特徴といえば特徴か。

 約350頁で14編だから、それぞれはまさに短編だ。それぞれが適度に短いからとても読みやすい。

 タイトル作品の「アイガー北壁」は実際にあった話らしい。天候と遭難をヴィヴィッドに表現する作者の力が発揮されている。

 ヨーロッパ編はあまり好みではない。山というよりも作者の旅行で感じたイメージをフィクションに仕上げたということか。

 女性登山家が出てくるシリーズは、いつも足手まといの印象があるが、今回は一編力作がある。「万太郎谷遭難」だ。力強く冷静に遭難を受け止めて生還した女性登山家の話。これはおもしろかった。

 「山へしか行くところがないようにおいつけられた若者たち」という表現で、山を捨てられない若者を描いた「仏壇の風」もいい。

 新田次郎の作品は、いつでも気軽に読み始めることができる。次も新田次郎で行こう。

 作品リストは以下の通り。
  • 殉職
  • 山の鐘
  • 白い壁
  • 気象遭難
  • ホテル氷河にて
  • 山雲の底が動く
  • 万太郎谷遭難
  • 仏壇の風
  • 氷雨
  • アイガー北壁
  • オデットという女
  • 魂の窓
  • 涸沢山荘にて
  • 凍った霧の夜に

posted by いなえしむろ at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月26日

雨だからプールへ

二の切プールへゴー

2setu.jpg 前日とうってかわって大雨。

 仕方がないので次女・三女とプールへ。いつものように最後にはアイスを食べて、仕上げ。

 昼食はフォルクスでパン、サラダ、スープおかわり自由コースへ。

 おなかがいっぱいになったので、午後からお昼寝としたいところだ。

 長女は試験勉強でがんばっている。からだが資本だから、あまり勉強せずに遊べばいいのにね。
posted by いなえしむろ at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | いなえの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月25日

春風吹く万博公園〜ソラード

暖かい土曜日

banpaku01.jpg 天気がいいので万博公園へ。

 小僧寿司でお弁当を買って、次女・三女と自転車でよちよちと。おかげで翌日は体が痛い・・・。

 今日はエキスポランド正面に自転車を止めて中央入口から入ったので、まずは太陽の塔でポーズ。

banpaku02.jpg 次はおもしろ自転車

 数も種類も多くはないが、おもしろ滑り台「やったねの木」の横にあって300円/30分

 春先で客が増えてくるとたいへんだろうが、今の時期なら大丈夫。1周が狭いコースだから、どれも待たずに乗ることができる。

 自転車は関西サイクルスポーツセンターから借りているようだ。関西サイクルスポーツセンターも楽しいところ。本当の春が来たらいってみることにしよう。

sorado03.jpg 春のBBQ候補場所選択もあるが、今回の目的はやはりソラード

 森の散歩道なんだが、その道が木の上にあるという楽しい散歩道だ。

 鳥たちのさえずりがよく聞こえるし、なんせ最終到達点である棟からの景色が最高だ。

sorado04.jpg


sorado01.jpg 木々の頂上を結んだ散歩道というイメージなんだが、夏は涼しいだろうな。

 道のりはたいして長くはないが、途中で降りるところもたくさんあるし、あちこち道草しながら歩けばけっこう運動になる。

banpaku_taki.jpg この滝はザリガニの滝だ。

 長女がまだ保育園の頃(つまり10年前)によくきたところ。

 ザリガニがたくさん採れる場所だった。今変わらないだろうと思うが、夏にきてみないとわからない。

 今度は三女ときてみよう。

banpaku_tree.jpg 三女はというと、レストラン前で木登り。

 確かに登りやすい木だ。

 どんどん登っていくから追うのが大変。

 後ろは Park Cafe。一人千円は覚悟しないといけないものの、それなりにゆっくりとできるレストランだ。


 最後はボート遊びをして、今日はおしまい。再び自転車に乗って、無事帰宅。今度はBBQだな。

banpaku_boat.jpg
posted by いなえしむろ at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | いなえの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月24日

パラサイト・イブ(瀬名秀明)

オカルト小説風が惜しい

parasite.jpg 惜しい。

 筆力がある。著者は東北大学薬学部出身らしい。実験室の様子などはきわめて克明に描かれている。

 ロビン・クックと比較するのはかわいそうだろうが、描写が細かいのはその部分にほぼ限られていることが難点。コントラストが悪い意味で際だってしまう。

 ストーリーは引き込まれる要素があるが、あまりにオカルト過ぎておもしろくない。大学院博士課程まで進んだのなら、もっとSFというかサイエンス色を出してほしいところ。

 ミトコンドリアが意志を持ってしゃべるなんてのは、コンピュータが意志を持ってしゃべる以上に突飛過ぎる。日高先生が遺伝子が宿主を動かしているということをいわれたのがちょうどこの本の出版時期に近いから、それをアイデアにしたのかもしれないが、あまりに仮説がつまらないため、読んでいて楽しくなかった。残念。

 遺伝子の話はリチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」がおもしろい。

 「我々人間を含めた生物は遺伝子が自らのコピーを残すために作り出した乗り物に過ぎない」というコピーだけを読めば誤解を招く可能性があるが、進化論の一つとしてユニークでかつ正しいものだと私は思う。

 囚人のジレンマであるとか利己的遺伝子であるとかを思い出させてくれた意味で、この本はよかったのかな。
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2006年02月23日

ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女

確かにおもしろい

nar.jpg 特撮を感じさせない自然なファンタジームービー

 登場人物も少なくシンプルなので非常にわかりやすい。

narnia.jpg 主役は4人の兄弟。

 長男はよりしっかりと、長女はより優しく、次男は協調性を持ち、次女は「それなりに」成長する様を描く。

 戦争で疎開する男2人女2人の兄弟。疎開先の教授宅にはナルニア国への通路があった。ナルニア国は魔女の女王が支配する氷の国。兄弟が入国したことにより、行方不明だったライオンの王が復活する。

 伝説では、4人が魔女を倒して国に春が訪れるという。兄弟は伝説通りに魔女と戦い勝利する。数年が経ちナルニアを東西南北に4分割したそれぞれの王になった兄弟は、忘れていた教授宅への扉を発見し再び元の世界に帰るってのがあらすじ(途中睡眠のため一部うろ覚え)。

 オープニングのドイツによる空襲の場面はピーターパン2を思い出す。ラストで兄弟が現実の世界に帰ってきたときの教授の訳知り顔のほほえみはネバー・エンディング・ストーリーのそれだ。ラスト前の成長した4人兄弟はみな美しく(特に末っ子のルーシー)、ディズニー映画を忘れてしまう。

 ファンタジーとしては、題材が王国における戦争というのがイマイチかなぁ。怖いシーンはないが、剣と弓矢ってのは馴染まないなぁ。個人的には、ネバー・エンディング・ストーリーのほうが好みだな。
posted by いなえしむろ at 16:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月22日

東芝GIGABEAT

7,480円也

 結局買ってしまった。DOS/Vパラダイスの中古品

 すでに販売終了の初期モデルだ。

 5Gの容量に対して235gというのは重すぎるが、音楽ファイルの転送に専用ソフトが必要であるものの、エキスプローラーに似た操作で Drag&Drop だから簡単。

 もしモバイルディスクが手に入れば、複数のアルバムを持ち歩くことができそうだ。GIGABEAT単体でファイルの削除などができないのが困りものだが、5Gの容量は魅力的。当面は飽きずに使おうっと。
posted by いなえしむろ at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 書斎の文房具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月21日

ぼくはこんな本を読んできた(立花隆)

立花式読書論、読書術、書斎論

tatibana.jpg 今回もハードカバー。がらりと趣向を変えてみたが、1時間持たなかった(sign)

 タイトルとデザインで買ったのだが、そもそも私は「立花隆」なる作家をあまり知らない

 けっこう読み応えがありそうな中身だったのだが、結局は帰宅途中の電車の中でぱらぱらめくっただけで終わった本だった。

 氏は「実戦」に役立つ十四カ条とのことで次を掲げているそれぞれ私が要約し、コメントをつけてみた。
金を惜しまず本を買え。一冊の本の情報を得るには何十倍もコストがかかる。
 これは嘘でしょう。今や internet の時代ですぜ。
ひとつのテーマについては類書を準備しパースペクティブを得ること。
 確かにおっしゃるとおり。私の場合は雑誌や internet から入るな。
選択の失敗は、選択能力を養うための授業料。
 いい話だね。これは読書以外にもいえることだけれど。
水準に合わないものはすぐに捨てるべし。
 私がじじちゃんに教わった話はこれだった。実践しているつもり。だから本著は没にした
捨てる決意をした本でも最後まで一頁一頁繰ってみれば意外な発見がある。
 そう思うと捨てられないんだよね。
速読術を身に付けよ。
 うん、だからこそ、あなたの本を読もうと思ったんですが・・・。
本を読みながらノートをとるな。ノートは読み終わってからとった方が時間の節約になる。
 賛成。でも、私の場合はポストイットを使うな。
ブックガイドにだまされるな。
 私は本著のタイトルとデザインにだまされたよ。
注釈にはしばしば本文以上の情報が含まれている。
 タッチなんてそうかなぁ。作者あとがきに含まれる核拡散の恐怖はテーマをも食ってしまう感じだったし。
活字を信じるな。懐疑心を忘れずに読むこと。
 これはまさにその通り。ノンフィクションはこの哲学だね。
おやっと思う箇所に出会ったら著者の判断根拠を疑え。
 知的生産の場ではこうだね。
疑いがあれば、オリジナル・データにあたれ。
 科学系はまさにこれが基本だ。
翻訳の場合、誤訳が多いから疑ってみよ。
 だんだんと論文の読み方になってきた。
大学の知識はいかほどのものでもない。若いときには本を読め。
 前半賛成。後半はちょっと反対。いつでも本は読むべきだ。イマジネーションはいつまでも人類の財産だから。
posted by いなえしむろ at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タッチ(ダニエル・キイス)

なんじゃ、こりゃ?

tach.jpg 「眠り姫」に続くキイスの1968年の作品。

 「愛の崩壊と再生の軌跡を描きあげた衝撃作」と紹介されているがどうかな?

 作者あとがきで放射能事故のことが書かれているのでわかりにくいが、訳者があとがきで補完しているようにメインテーマは事故にあった夫婦のこころの葛藤にある。

 ふつうの夫婦。夫はサラリーマンで趣味は彫刻。夫は実父に勘当されており、両親は自分と同世代の身寄りのない親戚が世話をしている。

 妻は守ってあげたい感じのかわいい女性。両親は夫と同じ会社の顧問弁護士でコネを使って夫の就職の便宜を図ったという。妻の姉は、夫の同級生で行動的な美人。

 こころのすれ違いで、夫婦仲はなぜかどんどん悪くなる一方。理由は簡単ではない。不妊だとか、夫に流れる凶暴で癇癪持ちの性質だとか、妻の姉を今でも愛しているという事実だとか。

 そんなある時に不慮の事故で夫が同僚から被爆。妻も夫から被爆。会社からの示談は妻の父が担当することになるが、結果的に破談。会社から見放され、地域住民からも敵対視される。

 刻々と悪化する夫の体調。その中で妻の懐妊が発覚する。苦悩の中、夫が愛する姉が新興宗教の勧誘を胸に秘めてサポートにやってくる。

 精神異常の兆候を示しながらも彫刻で苦悩を表現し続ける夫と、母になることで強くなっていく妻、宗教にはまりわけがわからない姉。三者三様の生活が始まる。夫が姉と関係を持ってしまったとき、その生活が終わる。

 やがて陣痛が始まり、周辺住民の反対運動を押し切って病院に直行した夫婦を待っていた結末は奇形児の流産だった。夫婦は養子をもらってもう一度やり直そうと決意する。奇形児をみて涙する夫でエンディング。ピンクのカバーが悲しみを誘う

 周辺住民も含め、様々なシチュエーションに置かれた様々な人々のこころの葛藤がテーマだという。確かにその通りだろう。でも、その中にある人間性を浮き彫りにするところまでいかなかった気がして残念だ。背景が極端な割には展開は普遍的すぎるな。期待したんだけれどな。
posted by いなえしむろ at 09:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月20日

ステルス

こりゃ、速い!

stl_00.jpg ストーリーはだめだが、スピード感が最高。それだけでOK出しちゃうエアバトル

 公式サイトも気合いばっちり。とにかくひたすら特撮のカッコ良さに酔いしれる作品。

 先日のファイナル・カウントダウンから戦闘機離発着をもう一度みたくて・・・。

 筋は簡単。テロ対策で戦闘機を操るパイロットが3名訓練される近未来。テロが立てこもるビルの破壊も戦闘機でやる。いつでもどこでも戦闘機。マッハ5で現場に急行というわけ。

stl_01.jpg そこに4人目のパイロットが配置される。

 写真上が人工知能搭載の無人戦闘機ステルスだ。

 写真下の3人が搭乗する戦闘機をサポートすることになっている。

 しかし、ステルスは雷に打たれて調子が狂う。パイロットNo.3の黒人の墜落死を誘い、No.2の金髪美人は北朝鮮に落下。主人公と目されるNo.1パイロットがステルスを追うことになる。

 No.1が無事ステルスを捕獲できた(急にステルスがおとなしくなっただけだが・・・)と思ったら、今度は軍が機密を封じ込めようとする。自己防衛とNo.2救出のため、No.1はステルスに搭乗し、北朝鮮へと向かう。むちゃくちゃな設定だなぁ。

 ラストは北朝鮮の基地を破壊し、弾薬が切れたステルスが、No.1&2を守るために敵のヘリコプターに体当たり。めでたし、めでたし。

 筋は最悪だけれど、特撮のすばらしさですべて合格ということにしよう。うん、なかなかよかったな。大きな画面と大きな音でみたいものだ。
posted by いなえしむろ at 21:59| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月19日

ファイナル・カウントダウン

洋風戦国自衛隊だが、よりいい作品

finalcountdown.jpg 1980年の作品。戦国自衛隊をみてから、記憶をたどって再びみてみたが、やはりこっちの方がはるかによかった

 艦長カーク・ダグラス&秘書キャサリン・ロスという古い俳優陣だが作品の年代を考えると仕方ない。

 ちなみに個人的にはキャサリンはとってもアメリカ美人だと思うし。

 空母が突然の嵐で40年前の被弾直前の真珠湾にタイムスリップ。付近にいた上院議員とその秘書が日本軍の攻撃を受けているのをみて救出。艦長はタイムスリップを実感し、上院議員と秘書を近くの島におろして、迫り来る日本軍を迎撃することに。

 しかし、上院議員は離反し自爆。同時にある軍人が秘書と島に取り残される結果に。その刹那、再び嵐が来る。全軍引き上げを指示し、元の時代に戻る。

 いいねぇ、この緊迫感。空母での戦闘機の発着シーンは当然本物で迫力たっぷりだし、ストーリーもシンプル。上院議員の自爆も日本軍への攻撃回避もタイムパラドックスを避けるために有効。

 そして、ラスト(こどもの頃みたときもこのシーンが非常に印象に残っているのだが)で裕福になった老軍人と老秘書とが、空母のお迎えに来る。軍人は現代人だったから株の動きもわかったのだろう。当然裕福になる。タイムパラドックスをうまく避けきった秀作だと思う。

戦国自衛隊、完敗である


 脱線するが、映画が作られた当時若くて美人だったキャサリン・ロスの2006年の現状は、役の老秘書どころではないんだろうな。

 また、SFとして細かくみると様々な矛盾が出てくる。スリップ中に秘書と一緒に島に取り残された軍人は、その後40年後の空母帰還まで生きながらえる訳だが、その間は自分自身と共存することになる。何らかの方法で島から脱出し、アメリカに帰って財を築くのだが、その間にもう一人の自身の誕生と成長を経験するはず。

 筋という意味では、島に流された瞬間に軍人は記憶を失い、自身が二重に存在することを忘れてしまうという設定がほしかったところ。もちろん、それでも秘書は事実を知っているかもしれないわけだが・・・。ま、いいか。
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2006年02月18日

空想科学大戦1〜3(柳田理科雄)

楽しいマンガ

 ウルトラマンや仮面ライダーを(物理)科学的に解明すると・・・。とにかく楽しい内容だ。出てくる脇役もその時代に登場したアニメ主人公だし、あちこちにパロディがあるのが最高におもしろい。

 第一巻はウルトラマンと怪獣たち。マッハで飛ぶと首が飛ぶとか、体重何万トンなら自重でつぶれる等。第二巻は仮面ライダーと改造人間。第三巻は巨大ロボットだ。

 根底にある科学といっても単純な力学だけなんだが、それを真剣に問いつめるところが異様におかしい。けれど3巻読むと飽きてくる。ま、たまに読むならいいかな。

kuusou.jpg
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久しぶりのSTE関西MET

久しぶりの宴会

 場所は笑笑。@3,500円。

 ついでの買い物は、2.1chスピーカーが2,800円、ウォークマンタイプの再生専用カセットが399円、ミッキーの万歩計が199円、センサー付き鳥(人感センサーで鳴き声がでる)が515円。ま、衝動買いにしては被害は少ない。

 東芝のHDDデジタルオーディオプレーヤーが7,800円ってのが魅力的だったが、転送に専用ソフトが必要ということで断念。明日もゆっくりとすることにしよう。
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2006年02月17日

サンディエゴの十二時間(マイクル・クライトン)

シンプル&スピード

s12.jpg 原題は BINARY。「おたがいに作用しあう二つの異なった要素からなるシステム」のこと。作中では二重化の意味にとらえればいいだろう。つまり、どんでん返しがあるということ。

 さすがにコーマの映画監督までしたクライトン。本作はジョン・ラングの名前で発表された初期作品だが、SF色はないもののシンプルさとスピード感は天下一品

 素材が現代の話だからか、尻切れトンボの感じはほとんどない。毒ガステロの犯人とそれを追うGメンの心理戦が筋のメインになる。犯人は先に死んでしまうが、相手のとの戦いを趣味とするGメンが事件を解決する。いやぁ、楽しい作品だった。
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2006年02月16日

スフィア -球体-(マイクル・クライトン)

さすがクライトン

sphere.jpg スピード、ストーリー、シンプル3つのSがそろった傑作。

 上下巻だが一気に読み通すことができる。さすがクライトンだ。

 プロローグもエピローグもなく、冒頭から一気にストーリーが展開する。登場人物の背景もなにもない。ただただ一気に戦場に出発し、気づいたら最前線だ。

 海底に長さ800mもある宇宙船が発見される。周囲の状況から、海底には500年は眠っていることが明らかに。軍に率いられた科学者たちは謎を解明に向かうが、船はブラックホールを経由して未来のアメリカからきたものであることがわかる。

 続いてのドッキリは、その船には宇宙で拾ったと思われる不思議な球体が格納されていること。ファースト・コンタクトだ。科学者の一人が空洞であるその球体に入ってから周囲には不思議な現象が起こり始める。

 ラストにかけて、球体に入った人間は「すべてのことを無意識にうちに具現化できる能力を持つ」ことが明らかにされる。その能力は恐怖や弱さ等人間の弱い側面を強調するため、理想的なものとモンスターが同時に作られることになる。

 無意識が作り出した恐怖の象徴であるオオイカなどのモンスターにより、一人ずつ科学者たちは死んでいく。そして3人しか残っていないとき、その能力者がいったい誰なのかというパニックが最高潮に達して一気にクライマックスへ。

 いつもの通り、用意した題材やスピーディーに変化するストーリー展開に比べてエンディングは尻切れトンボの印象がぬぐいきれないが、間違えなくこれは彼の最高傑作の一つだろうと思う。
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2006年02月14日

宇宙の戦士(ロバート・A・ハインライン)

スターシップ・トゥルーパーズの原作

troopers.jpg 興奮SF映画の原作だ。

 でも、アクションも青春もない。ただただ、ハインラインおじさんの愛国説教が続くだけだ。

 それはそれでおもしろいのだが、原作を読まないで作ったという映画の方がよかったな。

 やはりヒューゴー賞とはあわない

 主人公リコが志願して入隊し、下級士官になるまでを描いているんだが、主としてリコの訓練中の姿が描かれている。文中には教官のコメントがやたら長く、読者を洗脳しようとするがごとしだ。

 映画のベース作品という意味で価値あるが、読書の価値はないなぁ。
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2006年02月12日

プレイヤー・ピアノ(カート・ヴォネガット・Jr)

ヴォネガットの処女作は正統派か?

playerpiano.jpg プレイヤー・ピアノとは自動演奏式ピアノのこと。作中では機械文明への反発みたいな象徴的な意味で使われている。

 処女作故に語り口はまだ毒気が少ない。複数のショート・ストーリーが入るとかいった特徴はこのころから顕著だ。

 時は第三次世界大戦後の近未来。川の片側には管理職と技術職そして自動運転の機械が、もう片側には機械に仕事を追われた一般庶民が住んでいる。

 技術職として将来が有望な主人公は、さらに高い地位を与えられることになるはずなんだが、古い友人と会うことで彼の人生が狂い出す。結果的に、人間を機械支配から解放するという革命に参加してしまう。

 本作として機械文明への警鐘とか紹介されることもあるが、物語の主題はそこにはないと私は思う。機械文明は単なる背景だけの意味しかない。ヴォネガットが書きたかったのは、それを背景にした人間だ。

 ラストで機械を破壊するがすぐにそれを直そうとする技術屋とか、途中で何度も主人公の車のヘッドライト切れを指摘する一般市民とか、有力な学生を引き抜くフットボールチームのコーチとか・・・。私なりにまとめると支配階級への疑問、つまりヒエラルヒーへのレジスタンスが本作の骨格だと思う。

 まだこのころのヴォネガットは、攻撃対象である支配階級を絞り込めていないようだ。対象が父親であったり、IQが高い管理職であったり、人間を追い出す機械であったりとばらばらである。この意味では消化不良の作品かな。

 続く作品群で、金なり愛なりをテーマに作品が続くわけだが、この処女作ではテーマが絞り切れていないだけに、すっきりと終わってしまう。登場人物の役割が意味不明なまま終わってしまう感じがするのが少し残念だ。

kanbe.jpg なお、エンディングに関しては昔読んだかんべむさしの「決戦・日本シリーズ」を思い出してしまった。

 2種類のエンディングがあり、それぞれが相手方に突撃するシーンで終わる名作だ。ところで氏は今はラジオに出演しているらしい(自身のWebより)。

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2006年02月11日

久しぶりの朽木スノーパーク

今シーズン最後かな?

 長女はバレーボールの試合で欠席(結果は小学生に負けたそうな)。今後、長女抜きが多くなるんだろうな。

 よって、次女と三女と三女の友人一家とで遠征。次女は三女の友人パパに連れられて傾斜15〜35度ダウンヒルコースに挑戦

 友人パパに見守られて、きれいにボーゲンで降りてくる。パパはというとじゃっぴーらんど(食堂)から観察するだけ。

downhill.jpg
Photo by S602/テレコン


200602kama.jpg 三女はというと、一日券を買ったのに結局はかまくら遊び

 立山のようにはいかないけれど、それなりに楽しく遊んでいた。まぁいいか。

 こどもは圧倒的な量の雪が楽しいものだ。スキーはいつでもできるからね。

kutuyuki1.jpg このうれしそうな顔を見ると、スキーしなくてもいいかと思う。

 こども同士で会話しながらそれぞれで雪だるま作りもいいものだ。

 雪だるまに乗ってハイポーズってところ。

kutuyuki2.jpg 背景はごらんの通りもう春の足音が。

 今日で朽木は終わりだね。雪質も悪くなってきたし。

 帰路では猿に鹿にと野生動物がたくさん出現。今度はスノーシューで散策してみたいなぁ。

kumasasa.jpg 最後は家族は温泉に、パパはてんくう熊笹うどん(580円)を食べて、今日はおしまい。

 午後7時に帰ったら、長女もちょうど帰ってきたところだった。めでたし、めでたし。
posted by いなえしむろ at 20:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月06日

コーマ -昏睡- (ロビン・クック)

クックの処女作

coma.jpg 荒削りだと思ったら、意外と繊細。

 最初に「訳者(林克己)からのお願い」がある。これって余分

 小説のねらいとか、犯人の動機とか。これがなければよりいい作品なのに。きっと巻末に「著者の覚え書き」があるから真似したんだろうけれど・・・。

 ヒロインは医学部3回生。研修配属先の病院で、不思議な患者の死をみて裏に潜む大きな謎に挑むことになる。途中、麻酔医たちが猿を飼っていて新しい麻酔薬の開発をしているとかロッカーから隠された薬品がたくさん出てくるとかの下手な伏線があるものの、半分くらいで真犯人がわかってしまう。

 もちろん、ヒロインはそれに気づかずどんどん悪い方へ悪い方へ走るので、読んでいていらいらするんだが、それも作者の力量か。

 最後は動機だが、私は健康体を昏睡状態にさせて臓器を売買することが目的であることは最後までわからなかった。ここはどんでん返しの色が濃いな。

 処女作らしく細かいことにこだわりがあるようなタッチが目につくが(ただしヒロインに関する描写のみ)、総じて後の彼の作品とプロットは似ている(もちろん後の作品がこの作品に似ているわけだが)。

 「臓器工場としての人間」というスタイルは、先に読んだ「クロモソーム・シックス -第六染色体-」に通じるほか、映画「アイランド」でより具体的にそのテーマが示されている。

 臓器を作り出す技術が完成していない今、人類が「臓器を提供される側」と「臓器を提供する側」にわかれてしまう可能性は否定できない。それはそれでと思う。大きなテーマであることは間違いないが・・・。
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2006年02月05日

なにもない休日

珍しい土日

 なにもしない土日だった。こどもたちも予定なし。パパもママも予定なし。寒い土日だったが、特に何もせず、休養のみ。映画みて本を読んで。

 久しぶりにパソコンの設定をした。iTunesのファイルの整理と各種バックアップ。それから一太郎スマイルのインストールだ。

 長女が少し遊んだ。その後パソコンから削除したソフトだ。また次女が学校で使っているからということでインストールしてみた。

 今はスマイル2今月25日に出るようだ。約5千円。どうしようかなぁ。
posted by いなえしむろ at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | いなえの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

戦国自衛隊1549

予想外におもしろい!

1549_1.jpg 迫力あるタイム・スリップものだ。

 原作は半村良で25年前映画化。今回は福井晴敏原作をリメイクし映画化。

 プロットはまったくSFっぽくないが、映像はとにかく迫力ある。

 公式サイトによれば、ハリウッド版ができるらしい。信長や秀吉がわかれば受けるかも。

 自衛隊がとある実験中に1547年にタイムスリップしてしまう。空間ごと過去と現在が入れ替わるという設定だ。その入れ替わった空間は約70時間後に元に戻るが、そのとき自衛隊の姿はなく、かわりにひとりの傷ついた野武士が現在に現れる。

 その後、ブラックホールのようになんでも飲み込む空間の穴があちこちでみられるようになる。過去へスリップした自衛隊が歴史をさわることで現在の世界が崩壊しようとしているのだ。

 笑止千万。多重宇宙論も何もない。あまりに無茶な設定が多すぎる。B級の素質十分だ。しょせんファンタジーだと割り切って下手な設定を作らない方がよかったのにね。これは原作をリライトした福井晴敏氏の責任

 笑いながら話が進む。先発自衛隊を殲滅すべく現在から新しく組織された部隊が過去へいくことになる。もちろん約70時間でかえって来るという仮説の基に。新組織に同行する元自衛隊員の主人公を説得するのは過去から来た野武士(爆笑である)。

 なんやかやで最初の事件から2年後の過去へ出発する部隊だが、主人公の元上司であり最初に過去へとばされた自衛隊隊長は、すでに織田信長を斬り殺して自身が信長になっていた。

 なぜか後発部隊はすぐにまだ小僧の豊臣秀吉を発見(もちろん物語の後半でわかる)し、なぜか先発組は後発組が来ることを知っていてかいきなり迎撃態勢になる。かくして先発対後発の戦いが始まる

 先発隊の目的は電子制御されたMHD発電機とミサイルを用いた富士山の破壊による関東平野のスクラップ&ビルドである。つぶしてから新しい国家を作ろうとする。なぜかパソコンがあり、戦車燃料は城の中に精製工場がある(原料はどこなんだろうか?)。

 後発隊はそれを防ごうとするのだが、やすやすと捕まり、さらに隊員は使い捨てのようにばったばったと死んでいく。最後は平成から過去へ戻った野武士と豊臣秀吉の力を借りて偽信長を殺してめでたしめでたし。

 友情とか愛とかSFとかいったこと全く忘れてみるのにいい映画だ。最後の城の崩壊シーンが迫力あり。しかし筋はまったくのB級なのでお忘れなく。
posted by いなえしむろ at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月03日

つぎの岩につづく(R・A・ラファティ)

SF落語の短編集

tugi.jpg 私が苦手なラファティ

 今回もやはりイマイチだった。なぜだろう? 要するに彼のノリについて行けないからだと思う。調子を外した落語って感じ。

 これが完全な大阪弁で訳されていたら趣も違うんだろうが、どうも乗れない。もっともっと意訳する方がいいと思うんだがなぁ。

 作品は次の通り。個々の感想は省略するが、すべてにわたってオチが締まらないという印象。途中乗れないからそう感じるんだろう。
  • レインバード
  • クロコダイルとアリゲーターよ、クレム
  • つぎの岩につづく
  • むかしアラネアで
  • テキサス州ソドムとゴモラ
  • 金の斑入りの目をもつ男
  • 問答無量
  • 超絶の虎
  • 豊穣世界

  • ブリキ缶に乗って
  • アロイス
  • 完全無欠な貴橄欖石
  • 太古の殻にくるまれて
  • みにくい海
  • 断崖が笑った

posted by いなえしむろ at 08:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月01日

眠り姫(ダニエル・キイス)

ハードかつダーク

nemuri.jpg どう読むべきか?

 この作品は難解だ。筋はきわめて単純。しかし、精神医学や心理学を用いたファンタジーとみれば奥が深い。SFではなく、MF(医学フィクション?)か。

 久しぶりのハードカバーだったが、残念ながら精神医学や心理学の素養がない私には難解としかいいようがなかった。

 睡眠障害の美女(主人公)がいる。彼女の娘とそのボーイフレンドが射殺される。ボーイフレンドの母は彼女のクラスメイトで、軽い精神傷害。彼女の催眠中の証言により、容疑者は彼女の夫であるということになり、彼の死刑が確定する。

 そもそも、精神科医が主人公の催眠治療で「彼女自身が娘とボーイフレンドを殺した」ことを告げるところから物語は始まる。従って、推理小説としての謎解きの要素は「なぜ殺したか」に絞られることになる。

 しかし、精神科医が黙して語らず、主人公の夫の死刑が確定するあたりから、真犯人が精神科医であることがわかる。自身が心の病である精神科医は、主人公と殺されたボーイフレンドの母と強制関係があり、殺された二人の子供は実は精神科医のDNAを持っている。そしてその発覚をおそれたために催眠術を用いて主人公に殺人を実行させたというオチになる。あわれ、主人公の夫は愛する妻を守るために罪をかぶるという構図だ。

 ところが、この作品が描いているのはこの部分ではない。真相をあばくアル中精神科女医、刑事、判事、死刑囚である夫、死刑を止めようとする弁護士さらに真犯人である精神科医など、登場人物すべての心がテーマだ。

 それぞれに過去があり、感情があり、理性があり、心がある。そのそれぞれにスポットライトをあてて読んでみると、射殺事件というのが単なるサイドストーリーであることに気づくはずだ。

 本書の真の主人公は精神科女医だ。その父の死に関する過去、フィアンセに関する過去、人間として揺れる感情、精神科女医のかかりつけ精神科医など、彼女にスポットライトをあててみるとより物語が単純化され、読みやすい。

 「精神病だからという理由で死刑を免れている囚人を治療することは、死刑を促進することになる(病気が治った瞬間に死刑が執行される)」「自分の患者に感情移入してしまう」など、精神科のジレンマみたいなところが克明に描かれていて、すべてが理解できないまでも考えてしまうできになっている。

 とはいえ、結論は読んでいて後味がいいとはいえない作品だ。次に期待しよう。
posted by いなえしむろ at 08:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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