2005年03月30日

ABAの殺人(アイザック・アシモフ)

珍品発見

 アシモフの推理小説である。実在のABA(アメリカ図書販売協会)の年次大会における架空の殺人事件である。名探偵が登場するわけでもない、複雑なトリックもない、あっと驚く結末があるわけでもなければその伏線の張り方が巧緻であるわけでもない。アシモフの余興という感じの珍品である。

aba.jpg


 しかし、なんと物語にはアシモフそのものが登場する。全体のテーマは偶然性である。逆セレンディピティだろうか? タイムマシンや物理学でいう直線的な時空間は小さな偶然の出来事が複雑に融合していって未来が形作られるってイメージがあるしアシモフはその道の第一人者だろうが、この物語ではひとつの殺人事件をスタート地点としてその過去の出来事を追う、いわゆる探偵小説/推理小説の形をとっている。

 現場の色から匂いまでを感じることができるきめ細かくかつ飽きさせない描写は、アシモフの得意とするところだろう。未来の話をしてあれほど永劫的な描写ができるのだから、現代の描写なら苦もないということか。

 古い本であるが、それなりに楽しめた物語であった。アシモフは、ほかにも「黒後家蜘蛛の会」ほか本作を含め3冊の推理小説を書いているらしい。ほかを読みたいとは思わないが、意外なことを知った気がした。
posted by いなえしむろ at 08:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シロクマ死亡

あっけない

 次女は今日スキーから帰ってくる。その日の朝、シロクマが死んだもうやだ〜(悲しい顔)。ストレスからくる下痢だとの長女の診断である。最初の1週間は本当に飼育が難しい。飼い主が不在のときに死ぬケースが多い。仕方ないか。
posted by いなえしむろ at 08:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 生き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月27日

NOVAとの終戦

終わった

 GINGANETからようやくまともな提案があった。

  1.ルータのUPnPは使ったまま、
   WarpGateのUPnPをオフにする
  2.そのうえで、ルータのポートマッピング
   もしくはDMZを用いる


 これならのめる。さっそく、WarpGateのUPnPをオフにした。ルータ側はすでにWarpGateに対してDMZを宣言しているので、これでネットワーク設定に関してはすべて解決である。

 GINGANETには、この解決策の提示が遅いことを指摘するとともにそれが理由で約2週間の空白期間が生じたことを認識してもらったうえで、当該期間の使用料の減免を要求した。

 次はNOVAである。GINGANETから、自らのサポートの無力さと遅さを連絡された後なので交渉は楽である。トラブル時のレッスン料は全額返金となった。後は空白期間における基本料金(WarpGateのレンタル費用)の減免が残るだけである。この件はNOVAで検討するようだ。

 しかし、GINGANETのサポート体制は弱い。自社製品の設定を触らずに他社製品であるルータの設定を変更せよというばかり。今後の改善を期待して、GINGANETに対してたっぷりと教育的指導を行ったのだが効果あるかどうかはexclamation&questionである。

 とにかくこれにて一件落着である。
posted by いなえしむろ at 20:38| Comment(2) | TrackBack(0) | いなえの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

お誕生おめでとう

今日は私の誕生日

 誕生日である。次女は今日からユースサービス大阪主催の鷲ヶ岳のスキーである。長女は中学校入学準備の買い物。三女は、・・・暇。ということで散髪へ。

sanpatu.jpg


 いっしょにパパも散髪(何ヶ月ぶりだろう?)。昼はいつものくら寿司で夜は PIZZA STATION のピザでパーティー。後は部屋のお片づけをしないといけない。ま、充実した日曜日か。ここのところ外出していないので体がなまるあぁ。
posted by いなえしむろ at 19:27| Comment(0) | TrackBack(0) | いなえの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月26日

NOVAとの戦い

NOVA-GINGANET同盟との戦い

 3/10のレッスン突然切断事件以降続いているNOVA-GINGANET同盟との戦い。GINGANETとは決裂し、今日はNOVAから入電。「通常は返金しないが、今回に限りレッスン料を払い戻す」との回答。しかし条件がついている。「ルータのUPnPをオフにして使うこと」だそうな。次回以降ルータのUPnPをオンにしたままレッスンが切断されても返金はしないそうだ。
それはのめない

 ルータのUPnPが使えるということで2003年に契約したのである。その後今日までトラブルはない。いまさら、UPnPをオフにせよっていわれても、ルータにぶら下がるもののなかにすでにUPnPに依存するものが多すぎる。ルータのUPnPをオンにしたままでWarpGateが使える設定を考えて報告せよってのが今日の私のNOVAへの返事である。さて、どうなることか。
posted by いなえしむろ at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | いなえの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ゴールデンハムスター参上

次女の進学祝い

 今日も新しいハムスタードコモ提供がやってきた。ゴールデンハムスターという種類である。先のロボロフスキーとは逆に、大きくなる代わりにとても慣れるそうだ。名前は「マシロちゃん」が候補に上がったが、最終的にはわが家で一番大きくなることを想定して「シロクマちゃん」になった。ケージも新設した。これでわが家のハムスターは、ジャンガリアン×2(次女と三女)、ロボロフスキー×1(長女)、ゴールデン×1(次女)、カラージャービル(スナネズミ)×2(長女)となった。大家族である。

sirokuma.jpg
posted by いなえしむろ at 12:49| Comment(1) | TrackBack(0) | 生き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

断絶への航海(ジェイムズ・P・ホーガン)

冗長である

 確かに面白い作品であるんだが、驚く結末は存在しない。読んだとおりである。地球の滅亡を予期してはるかな星に遺伝子だけを送り、そこで人類の復興を企図する。それは成功し、地球から最後の人類が遺伝子から育ったネオ人類に会いに行くということなんだが、どうもこの作品は反戦色が濃すぎてSFにはなじまない

 辛口ではあるが、長いだけだったといっても過言ではない。むしろ、「囚人のジレンマ」を扱った解説のほうが楽しかった。こっちは読み応えがある。

 ということで少し残念だったので、しばらくホーガンから離れることにする。

danzetu.jpg
posted by いなえしむろ at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

やっと取れた紀泉わいわい村

4/9予約済み

 紀泉わいわい村がようやく取れた。2家族でいこうと思う。

 前回が去年の11/7だから、かなり久しぶりである。4回目になる。とても楽しみである。星がきれいだろうなぁ。
posted by いなえしむろ at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月25日

カメラ破壊

お気に入りが・・・

camera_b.jpg


 ショックもうやだ〜(悲しい顔)である。卒園式後、家内に預けたのだが落としたらしい。ご覧のとおりである。私のデジカメはこの一番のお気に入り FinePix S602 をメインに、メモ用予備機を所有している(実は天体写真用にもひとつあるにはあるが・・・)。今回はそのメインが壊れた。

 撮影に支障はないようだから一安心したものの、やはりまさかに備えて予備機を購入することにした。話題の EOS KissデジタルNにしようかとずいぶん(といっても半日だが・・・)悩んだが、予算との兼ね合いも考えて中古にすることとした。

 新しいメインデジカメ(一応予備機)は、Nikon COOLPIX 5000である。壊れたS602と大いに悩んだ機種である。35mm判換算:28〜85mmの仕様からわかるように、ワイド側がとにかくいい。19mmにまでしてくれるワイコン(ワイドコンバーター)がなくてもいいかもしれない。

 マニュアルがないので、NikonのWebから発注しないといけないが、とにかく楽しみな相棒である。


posted by いなえしむろ at 23:54| Comment(4) | TrackBack(0) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

卒業・卒園式の風景

夢と希望

sotugyo.jpg

posted by いなえしむろ at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | いなえの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

保育園卒園式

12年間の保育園生活にピリオド

 あっという間だった12年間。長女卒園と同時に三女が入園し結局12年。男親が増えてきた、発表会などが画一化&大人受け(保育士の自己満足)化、親のマナー低下とそれに伴う保育園の低レベル迎合化などさまざまな問題を後に残しつつ、わが家は保育園を去ることになる。途中父母の会(今は保護者会→いわゆるPTAごっこであり笑う以外にない)への不参加期間があったりしたものの、お世話になったものだ。

 こどもたちは去る悲しさよりも、小学校への期待でいっぱいである。泣いているのは保育士だけかと思ったら親も泣いていたし、こどもも泣いていた。親もこどもも雰囲気だろう。保育士の涙もうやだ〜(悲しい顔)はわかる気がする。わが家を含め、最長で6年間の成長を見てきたわけだから。本当にお世話になったものだ。

sotunoko_egao.jpg


小学校でも、その笑顔を忘れずに!
(その前に歯がはえそろわないとね)
posted by いなえしむろ at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | いなえの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月24日

鉄人28号

く、くだらない〜

 実は鉄人28号の記憶はほとんどない。歌を覚えている程度だろうか。最終話も覚えている気がするが、これも後年の記憶かもしれない。ジャイアントロボの最終話と混同しているのかも。

 で、実写版鉄人28号である。コメントするところがないほどつまらない。あまりに無理がありすぎてどうしてもまともに見る気がしない。確かにCGはきれいである。ただそれだけの作品にしか見えない。いや、時間の無駄だった。
posted by いなえしむろ at 22:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月23日

ハムスター、丹頂、ザリガニ

久しぶりの生き物ねた

 ハムスターが減数したこともあり、新しく三女と長女にハムスターを買った。すったもんだしたあげくチョンチーと名づけられた。雛はロボなんとかという種類で警戒心が強く、なかなか慣れないそうだ。なかなか写真も撮らせてくれない。

hina1.jpg
ロボロフスキーの雛


 ついでに水槽をきれいにした。あいた水槽に丹頂の稚魚2匹と、サリガニを3匹入れた。見えていた結果だが、24時間後に丹頂が1匹食われていた。どうしようか悩むところである。

 さすがに海水魚は手間がかかるし、金魚はすぐに大きくなる。さて、なににするかな。近くの川や池などで身近な生き物で採ってくるのが一番かな。
posted by いなえしむろ at 21:53| Comment(3) | TrackBack(1) | 生き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月21日

続々・NOVAバージョンアップ

eo-netフォンが使えない

 NOVAを生かすためにGINGANETの指示通り、ルータのUPnPを無効にした。忘れていたことがあった。eo-netフォンのボイスアダプタはルータのUPnPが有効でないと使えない。排他的なこの状況をどのように克服するのか。NOVA-GINGANET同盟の次のアドバイスが楽しみである。GINGANETテクニカルサポート(電話06-7688-1717)の回答やいかに!

今後の進め方

 1.従来通りUPnP機能を使う
  (レッスン中の突然切断の可能性が否定できない)
 2.UPnP機能を使わない
  (eo-netフォンは手動でポートマッピングする)
 3.WarpGateにDMZ機能を用いる

 たぶん、3番目が解決策だろうな。しかし、WarpGateにDMZを使ってしまうとサーバを建てるときが不便だが・・・。
posted by いなえしむろ at 14:24| Comment(2) | TrackBack(0) | いなえの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月20日

続・NOVAバージョンアップ

WarpGateのために

 GINGANETから連絡があった。WarpGateのバージョンアップだけではだめだそうな。これまで1年ほどお茶の間留学していて、いまさら「改良が必要」なんておかしな話である。

 とはいいながらも一応改良することにした。改良点は以下の通り。要するに、UPnP機能を使わずに手動で対応するという意味である。これって普通のお茶の間留学生ができるとは絶対に思わないなぁ。

プロトコル開始ポート終了ポート
TCP1720-
5100051007
UDP1719-
6100061015


 これでどうなるんだろうか? 今後無事に動作することを祈ろう。それより、501Dualから503Dualへの機器バージョンアップをどうしようかなぁ。NOVAやってる限りどっちでもいっしょだけれど。
posted by いなえしむろ at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | いなえの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月19日

未来からのホットライン(ジェイムズ・P・ホーガン)

シュレーディンガーの悪魔

 すばらしい。ここのところ、映画や書籍でタイムパラドックス関係に触れていたもので、ハードSFの作者がこれをどう描くのか興味があって手にとって見た。

 タイムパラドックスについては、アニメを題材にした簡単な解説がある。しかし、ノベライズとなるとこれが難しい。

 ノベライズ(小説化)する場合、それが特にSFである場合には、ストーリーの楽しさとタイムパラドックスに関する帳尻あわせが必要になる。このバランスをどの辺に取るかが作者の技量によるところだろう。

 「未来からのホットライン」は、まさに熱狂的ファンが多いホーガンがこのバランスに挑戦した作品だろうと思う。私も「星を継ぐもの」以来、ホーガンのファンである。どこがいいかというと簡単である。「あっと驚く結末」であり、「破綻のない帳尻合わせ」である。

hotline.jpg


 こっちのコメントが冗長になる前に今回の感想を書いておこう。まず最初から一気にのめりこんでしまった。いきなりマックスウェルという名前の猫が登場するのである。シュレーディンガー悪魔が出てきてもおかしくない。このしょっぱなでホーガンの読者に対する挑戦が見て取れた。
(シュレーディンガーについて簡単な解説はこっち)

 相変わらずホーガンらしく冗長さは残るし、小説としてのストーリーはきわめて単純。ウィルスや核融合を持ち出してはいるものの、その部分は薄っぺらい。飽くまでテーマはタイムパラドックスである。読者はどんな結末を用意しているのかを楽しみにひたすら読み進めることになる。

 後半に入ったところで結末(小説としての結末という意味ではなく帳尻あわせの結末)が読めてくる。その手があったか!と気づくのである。タイムトラベルに関して、私の経験ではこの手法を用いたものはない。

 過去を変えることで未来が変わる手法(これはあまりにアニメっぽいが映画で考えると「オーロラの彼方へ」はこの例だろう)、未来はやはり変わらない手法(これが多い)、そして過去を変えることでもうひとつ別の未来ができるという手法(これも多い)でパラドックスを克服しているものがほとんどだろう。

 「未来からのホットライン」で使われたのは、これらの手法のいずれでもない。考えようによっては未来は変わるし、変わらないと考えても正しい。登場人物に感情移入する必要はない。これまで誰も気がつかなかった超観察者の手法を用いているのだから。賛否両論あるだろうがこれは傑作である。

posted by いなえしむろ at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月18日

小学校卒業式

無事終了


 長女の卒業式が無事終わった。

sotu.jpg


 こどもにとっては通過点である。私自身も卒業式には特に思い出もないし、思い入れもない。作られた送辞と答辞があり、意味もなくありがとうございましたと連呼し、なにに?と思うのだががんばりますと言わされる茶番である

 「ありがとう」実はこの言葉は、親がこどもにかける言葉である。入学式に始まり、運動会、音楽会と親を楽しませてくれた。元気に成長することが一番うれしい。

「ありがとう」は
力をくれた君たちに
親が送る言葉。

「がんばります」は
手助けがまだまだ必要な
君たちのために
親が決意する言葉。


 小学校はこれで6年、ちょうど半分だ。来週は保育園の卒園式。12年間最後の保育園。まだまだがんばらねば。
posted by いなえしむろ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | いなえの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月15日

スターゲイト(ディーン・デブリン他)

映画で見た

 映画で見た。でも記憶が薄い。つまり面白くなかったんだろう。原作を読むことになったわけだが、期待していなかった。結果はやはり駄作だった。

stargate.jpg


 アイデアはいい。しかし、そのアイデアを生かすために作られた仮説が悪い。スターゲイトの向こう側は、はるかかなたの宇宙の反対側であり、そこに人類が存在するってのはどうしても乗り切れない。

 ピラミッドの目的に対するアイデアもユニークだし、人類の文化を創造した異星の知的生命体(この辺はクラークの影響か?)を太陽神としたりするあたりはいいと思う。主人公が別世界にとどまるというのも多くのSFのねたである。どうせなら、タイムラインのようにゲイトの向こうが過去だったというほうが、少なくとも人類が存在することの理屈が不要な分だけはるかに許しやすい。

 最初の設定に乗り切れなかったら、なかなか最後まで批判的な目で見てしまうっていう好例だったと思う。残念。
posted by いなえしむろ at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月11日

NOVAバージョンアップ

STBのバージョンアップ

 WarpGateと呼ばれるSetTopBoxのバージョンアップを実行中である。

nova.JPG


 昨夜の話。家内が英会話のお茶の間留学中に突然通信が途絶えたそうな。すぐにNOVAに電話したら、「インターネットを使っているから」と言われたそうな。光回線を使っているのに、たかが無線LANでつながったノートパソコンのトラフィックでテレビ会議システムが接続断するはずがない。WarpGateだってそんなにスループットはないはずだし。

 そこでWarpGateのバージョンアップを行った。この作業はこれまでもけっこうやっている。今日はその作業中に気が付いた。同じWarpGateを持っていればテレビ電話は無料で使えるわーい(嬉しい顔)のである。一度試してみたいものだ。問題は相手がいないことだが・・・。
posted by いなえしむろ at 22:49| Comment(2) | TrackBack(0) | いなえの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

殺人課刑事(アーサー・ヘイリー)

ヘイリーの遺作

 私がの好きな作家である。前作「ニュースキャスター」はアクション風であまり好きではなかったのだが、今回の作品はとてもよかった。

 私はいつも彼の作品を登場人物を使い捨てにして業界を描いていると評する。今回もその感想は変わらない。直前に「いま、会いにゆきます」というきわめて登場人物が少ない映画を見たからかもしれない。野球で言えばピンチランナーのように、小テーマを描くために登場人物が現れ消えていく。登場人物をして時代を語らせるといわれる司馬遼太郎の作風に似ていなくもないが、ヘイリーは香辛料として小テーマを使っているように思うので少し違うかな。いずれにせよ、この本はリズムが小気味よいのでどんどん読み進むことができる。

 探偵小説(古い表現だ!)と思って読むとがっかりする。伏線がきっちり張られていることもあり、(昨夜の映画とは違って)かなり前半部分であらかたのストーリーと真犯人がわかってしまう。テレビドラマのコロンボみたいな感じかな。わかってしまえば、後はどうまとめるかだけである。主人公を軸にして各種脇役を惜しみなく投入し、最後に大団円を迎えるというあたりいつものヘイリー節だと感心する。
(加えて、エピローグもまたである)

 彼の作品はすべて読んでしまったことになる。でも、もう一度読むときがくるだろう。それはやはり「最後の診断」だろうなぁ。

satujinka.jpg
posted by いなえしむろ at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月10日

いま、会いにゆきます

タイムパラドックスのSFもの

 話題のカチンコである。ファンサイトでも絶賛されているようだ。同じくファンサイトで絶賛されている(と思われる)「世界の中心で、愛を叫ぶ」って映画は、私にはまったく無感動ものだった(そもそもこの手の映画は好きではない)が、こっちはよかった。純愛ものムードとかいわれているが、もちろん私が面白いと思ったのはそこではない(繰り返すが、この手のジャンルは苦手である)。「黄泉がえり」に似た面白さだろうか。

 一言でいえば、あっと驚く結末ってことだろう。SFが好きな私は、作者が設定した仮説のなかでの論理性を求める傾向があるのだが、それを満足した上での意外性ってのが面白いと感じたのである。

 2時間の長時間映画であることも手伝い、途中結末が読めてしまってだれてくる感じがある。主人公の妻が約束通りに消えてしまったときに物語は終わると思っていた。そこで終わっていれば、まさに「世界の中心で、愛を叫ぶ」の変形版としか思わなかったろう。

 現に私はエピローグ部分を見る前には、「なぜ甦ったのか、なぜ6週間なのか」という疑問を感じないでいた。安物邦画だから別にこだわらなくてもいいじゃないかと思ったからである。

 「いま、会いにゆきます」はここからが本当の映画だった。いやぁ、驚いた。どのようにしては別にして、なぜよみがえったのかという本質的な回答がそこにある。そして、「いま、会いにゆきます」というフレーズの本当の意味がそこではじめて明らかにされる。

 この回答は「黄泉がえり」にはなかったと記憶している。結末の意外性だけで面白いと思った「黄泉がえり」と、その意外性が死者のよみがえり理由になるという高度な味付けが加えられた「いま、会いにゆきます」とは、当然後者のほうが面白いと私は感じた。

 登場人物も少なめだし、下手に音楽がなりつづけるわけではない。出だしは少し戸惑ったが、見ているほうが下手に混乱しないようにうまく回想シーンを織り交ぜながらの作りこみも共感を覚える。生前のビデオを鑑賞している際、主人公の妻が問いに応えて自信たっぷりと「生まれてくるのはかわいい男の子である」というあたり、パラドックスが解明されてからとっても納得ができて好きだなぁ。久しぶりに面白いひらめきと思える邦画であった。
posted by いなえしむろ at 23:47| Comment(3) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月09日

新型電子おもちゃ登場

MP3プレーヤ or メディアストレージ


 かなり大きなものである。手持ちの2.5インチ30G-HDDを内蔵している。側面には各種デジカメ用のメディアスロットがあり、旅行中にメディアがいっぱいになったらHDDにコピーしておけるというおもちゃである。

 これはこれで便利である。旅行中にメディアの空きが少なくなると不要な写真を削除するのだが、けっこうめんどうなものだ。このおもちゃはバッテリーも内蔵されているので、必要に応じデジカメ画像をさっくりと内蔵HDDにコピーしておけばいつでもメディアは新品空き領域いっぱいとなる(コピー済みの写真を削除する手間は残るのでいっしょといえばいっしょなのだが・・・)。

 メディアもCF,マイクロドライブ,SD,MMC,MS,SMに対応しており不満はない。華奢なボディだがバッテリーの持ちもいいようだ。

KIF_1172.JPG


 このおもちゃにはもうひとつの特徴がある。内蔵HDDにコピーしておいたMP3ファイルの再生ができるのである。写真上部の紐のようなものはヘッドホンへと続くのである。

 さっそく昨夜30GいっぱいにMP3ファイルを詰め込んだ。音質はいまいちだし、レジウムが使えないし、ディレクトリごとの再生しかできないが、付録の機能としてはほぼ満足かな。このおもちゃを外部スピーカにつないでやれば安物ジュークボックス音楽の出来上がりである。

 今日は通勤時に使ったのだが、やはり移動中は動作しているHDDをそのままなんの防御もなく使うのは怖いな。バッテリーは1時間超はもつようだが、この使い方はまれにしかしないだろう。

 外付けHDDとしても使えるんだし、HDD無しで1万円ちょっとだからこれはこれでいいかと満足しておこう。もうちょっと音質がよければ大満足なんだがねぇ。結局iPodがほしくなるってわけか。
posted by いなえしむろ at 13:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 書斎の文房具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月07日

新ブラウザと新メーラ

Firefox

・動作がのろい(特に画面切り替え)
・なぜか画面が一瞬上下動する感じがするときがある
・IEからの移行はきわめて楽チン
・パスワード記憶がIEよりはるかに便利
・タグブラウズは便利(ある程度馴れが必要)
・ネスケが好きな人には似たフィールがたまらなくいい

Thunderbird

・動作がのろい(特に画面切り替え)
・署名の扱いなど使いにくい面もあり
・迷惑メール処理はけっこう使えそう(Mac並みかそれ以上)
・OEからの移行はきわめて楽チン
・HTMLメールの画像表示をオンオフできるのが便利


 以上が今のところの感想かな。ブラウザの方は、パスワード記憶がきめ細かくて便利ってのが一番のメリット。メーラの方は、売りである迷惑メール処理が結構使える。完全乗換えでもいいかなぁ。


 
posted by いなえしむろ at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 書斎の文房具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イルカの島(アーサー・C・クラーク)

SFとは何か?

 クラークの名作である。海洋SFと呼ばれるこの物語に、宇宙のかけらはほんのわずかしか存在しない(わずかな宇宙を感じ取ることができればあなたはSFファンである)。

 タイトルから思い出すのが、あの旋律である。映画「イルカの日」である。ストーリーはまさにこの通り。でも、テーマが違う。

 テーマそのものに感動するってことはない。でも、何がSFかってことを思い知らされる。ダイビングをかじっていないとわからないあの海中の描写であるとか、海洋生物の表現。まさにそこには真実がある。手抜きは一切ない。オルカ(シャチ)を知らなければわからない、圧倒的な存在感。そこには事実がある。そして、そこがSFである。久しぶりに1日で一気読みした本であった。

iruka.jpg


 ちなみに、この物語の中ではじめて知った言葉がある。「黄道光」である。もしかしたら、オーロラよりも美しいかもしれない。いつの日にか肉眼で見たいものだ。
posted by いなえしむろ at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月06日

Thunderbird Go!

メーラを変更した

 あまりに迷惑メールが多い今日この頃。一念発起してメーラの変更に踏み切った。新しいメーラはThunderbirdである。今のところお気に入りである。OutlookExpressが貧相に見える。これで迷惑メールの処理ができればいいのにな。

 ついでにくりさんお勧めのFirefoxも入れてみた。こっちはまだ試用中である。問題は無いと思うが、しばらくは併用してみようと思う。

posted by いなえしむろ at 20:23| Comment(4) | TrackBack(0) | 書斎の文房具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月04日

アイ・アム・サム

演技ってすごい

 今テレビでやっている。知的障害者である父と美人弁護士が協力して、保護されている我が子を取りもどそうってあらすじ。最初は、弁護士の役をしている女優(誰かは知らない)が私が考えるいかにもアメリカ的美人って感じたことで引き込まれてしまって。次に、素人がハンディカムで撮ったようなカクカクズームするカメラの使い方があまりに面白くって。最後にWebで検索してみるとなかなか面白そうだったため、そのまま最後まで見てしまった。

 父を演じる男優も弁護士を演じる女優も、とても迫真の演技である。体全体で映画を作っているという感じ。このようなシチュエーションに置かれた「本物の親子+弁護士」を見たことはないけれど、「小説よりも奇なり」のはずの現実だってこの映画の通りかなと思ってしまう。全編で流れるビートルズの音楽がとてもぴったりときているのかもしれない(個人的にはぴったりとは思わないが)。

 変な話かもしれないけれど、むしろ知的障害者の父よりも、必死になってくらいつく美人弁護士のストーリーの方が興味深かった。弁護士は弁護士で、仕事と家庭と子育てに悩んでいるって小さなストーリーである。力を貸しているのはどっちなんだろうってね。

 なかでも、終わりの方になって美人弁護士が心の葛藤を叫ぶシーンがあるが、ここが私の一番のお気に入りである。「こどもを車に乗せようとするけれど、なかなか乗ってこない。だからいけないと思いながらも怒鳴ってしまう。だめな母親だ。」ってところ。こんなことって保育園児を持つ親ならいつも経験することだと思う。ほかにもだんなに向かって「今度はあなたの番(送り迎えか何かだろう)だ。」などというあたりもお気に入りである。親が一番忙しいときにこそ、こどもは相手をしてほしいものなんだから。

 常識で考えればメインストーリーの結末は想像できるんだが、いったいどのように落とし込んでいくのか、ウルトラCがあるのか(極端なウルトラCは、後味が極めて悪いものだが・・・)、いったいどんな結末がと思いながら最後まで見てしまった。これって映画でも読書でもいっしょだよな。

 結論は裁判の前夜、裁判所の外で決まるのだが、それはそれでリーズナブルな解決だったと思う。弁護士の小ストーリーがもうひとつ消化不良だが、ハッピーエンドであることは間違いない。

 最後まで見終わって思った。きっかけは美人弁護士だけではない。やはり「アルジャーノンに花束を/ダニエル・キース」に感動したことを思い出したからだろう。

 しまった、明日のスキーの準備ができていない!
posted by いなえしむろ at 23:17| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

(長女は)最後の小学校行事

親子行事はお別れ会

 今日は小学校の親子行事。長女は最後の行事である。パパは朝から国立循環器病センター病院での健康診断を受けて、最寄の警察署で免許証の更新手続きを済ませ(講習が別の日だとは誤算だった!)から参加。

janken.jpg


 スライドで小さな頃の写真と現在の写真を見せたり、ジャンケンゲームがあったり、ビンゴゲームがあったりと、楽しい行事だった。挨拶をする段になって、担任の男性教師が感極まって声を詰まらせてしまう場面がほほえましいぴかぴか(新しい)

 長女は、来週USJに卒業旅行に行くと後は卒業式を待つばかり。

 我が家には同じ小学校への入学を控えている三女がいる。送り出したと思ったら、また送り込む。これは保育園時代から変わらないが、この時期はとにかく忙しいものだ。
posted by いなえしむろ at 20:15| Comment(0) | TrackBack(0) | いなえの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月03日

パノショ死す

最長寿の突然死

 次女が大事に育てているハムスター2匹のうち、1匹が死んだ。天寿を全うしたようである。明日の朝、きっと次女は悲しむもうやだ〜(悲しい顔)だろうな。

pano_death.JPG


 冥福を祈り、生前の写真を載せておくことにしよう。

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posted by いなえしむろ at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 生き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ソロモンの指輪(コンラート・ローレンツ/日高敏隆訳)

動物行動学入門

 原著はドイツ語で、英語訳がすでに1952年に出たという骨董本である。日高先生の訳が1963年、文庫化が1998年らしい。ロングセラーだが、内容は古い。

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 観察者として虚飾なく動物の美しくかつユニークな行動を短編にしているのだが、主人公が主として鳥であることが私の個人的な趣味とはあわない。私は鳥が余り好きではない。バードウォッチングもあまり好きではないし、鳥をペットとすることも好きではない。

 確かによく登場するガンやカラスの行動は面白いが、読み物として面白いだけである。ペットを論じる部分があり、著者のお勧めは「アクアリウム(水槽)」と「ハムスター」である。ここは一致する。我が家にはアクアリウムとハムスターとスナネズミとクワガタムシがいるからである。

 早川書房の本だが、次はまたSFにしよう。それもとびっきりのハードSFを読みたいな。
posted by いなえしむろ at 08:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ROCK雑誌

ROCK雑誌が増えたけど・・・

 なんか、一気に新雑誌が2つも出てきた。電車の広告でお目にかかったので買ってみた。

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 アエラ(AERA in ROCK)の方は、お勧めCDがあったりしてまぁまぁ読み応えがあるかな程度である。特別号らしく続編があるとは思えないが、満足はないけれど不満というほどではない。ちょっと高い(780円)けど気楽な雑誌である。

 もうひとつは講談社の Rock In Golden Age ってムック。「ロック栄光の50年」だって。結論からいって、ごみである。30巻程度発刊されるらしいが、ZEPFloydが登場し、宮殿の文字があることからCrimsonも登場する気配はあるが、の登場が見当たらない。

講談社はROCKを知らない


 彼らにはROCKを語る資格は無いと考えてよいだろう。ま、50歳を対象としてビートルズで売ろうとしているのかもしれないが。

posted by いなえしむろ at 08:40| Comment(0) | TrackBack(0) | いなえの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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